オランド大統領が声明を発表 [fr]

 フランソワ・オランド大統領は12月1日、エリゼ宮(大統領府)で国民に向けて声明を発表し、次期大統領選挙に立候補しないことを表明しました。

http://dai.ly/x54670t

フランス大統領府(2016年12月1日)

 国民の皆さま、

 私が今夜、皆さまに語りかけるのは、次期大統領選挙を念頭に置いて下した決定をお伝えするためです。

 2012年5月以来、すなわち共和国大統領に就任した日以来、私はジャン=マルク・エロー内閣、マニュエル・ヴァルス内閣とともに、フランスを立て直すため、フランスをより公正な国にするために行動してきました。

 今日、私がお話している今現在、公会計は健全化し、社会保障は均衡がとれ、国の債務は保全されました。

 私は我々の社会モデルが強化されることも望みました。我々の共通の財産だからです。極めて早期に職業生活を始められた労働者がより早期に定年退職できるように適用も拡大しました。さらに各国民が補完的医療保険を受けられるようにしました。

 こうした背景の中で、私はフランスを第一線に押し上げることを望みました。地球温暖化対策の第一線であり、パリで、そうです、パリで、世界中が参加した歴史的な協定が結ばれました。

 私は学校が前大統領の任期中に削除された、必要不可欠である手段の回復も望みました。学校は共和国の支柱だからです。

 自由権も前進させました。すべてのカップルが結婚できるようになったほか、男女間の平等も強化され、相手を傷つける差別、差別対策も増強されました。

 我々の民主主義も近代化しました。何よりもまず地方改革、この改革は定期的に話し合われてきましたが、一度も実現されたことはありませんでした、公職兼任制度の廃止、模範的であるために、私をはじめとする、すべての議員に課した透明性などです。

 しかしながら皆さまに対して掲げた最も重要な公約は、失業率を下げることでした。私は政府とともに全力で取り組み、あらゆるリスクを冒しました。企業の負担を軽減しました。雇用を増やすための条件だからです。雇用主を援助し、職業教育が最重要課題になるようにした一方、イノベーションと明日の産業を支援し、労働市場の改革に取り組みました。

 成果は私が予告したよりも遅れています、それは認めますが、成果は出ています。投資、消費、建設が活発さを取り戻し始め、年初からようやく失業率が減少に転じましたが、依然として高水準のままであり、不安定な生活を送る国民にとって、この状況がどれほど耐え難いものかを推し量っています。

 国民の皆さま、世界、ヨーロッパ、フランスは私の任期中を通して、極めて重大な試練を経験しました。私は我が軍をマリ、中央アフリカ、イラク、シリアに投入しました。我々の価値観を守るため、我々を襲い、パリ、サン=ドニ、ニース、その他の流血の場所で襲い、今も我々を脅かしているイスラム過激派と戦うためです。

 この極めて厳しい、恐ろしいとも言える状況の中で、私は国民の団結が維持されること、我々が分断、激化、糾弾、混同を避けることができるよう望みました。

 しかし同時に我々は耐え抜き、私は必要な措置を講じました。いかなるときも我々の自由権を問題にすることなく、刑事上の手段が強化されました。我々の軍隊、憲兵隊、警察において大量採用も行いました。我々が必要としているからであり、まだ多くのやるべきことがあります。難民に関しては、フランスが戦争から逃れてきた難民の受け入れを分担すると同時に、というのも我々はフランスですから、我々が常に国境を管理できることを強く望みました。これらすべての問題について、私は唯一後悔していることがあります。ここで申し上げますが、それは国籍剥奪を提案したことです。それが我々を結束させると考えましたが、反対に分断させたからです。

 ヨーロッパ・レベルでは、私は皆さまを代表して、多くの国民のために緊縮を終わらせるよう行動しました。さらにギリシャがユーロ圏に残留できるようにしました。さもなければ、あまりに多くの緊張と危機に見舞われていたので、ギリシャはユーロ圏を離脱していたからです。金融も規制しました。そうです、金融、銀行システムです。私が2012年に見つけたものは、あらゆるリスクの根源だったからです。

 以上、私が取り組んだことです。私が皆さまの前で、自らの責任として受け入れることです。前進を主張し、遅れを認めつつ、一部の間違いをも認めながら、というのも私はこれまでを総括し、その全責任を負うからです。

 5カ月後、国民の皆さま、皆さまは我が国のために選択をしなければなりません。右派は広く民意を問うた後に候補者を指名しました。私はフランソワ・フィヨン氏の人格、経歴に敬意を払いますが、彼が掲げる計画は我々の社会モデルや公共サービスを問題にし、我が国の経済にとって利益がまったくないばかりか、格差拡大のリスクをもたらします。

 極右はと言えば、我々に後退、ヨーロッパと世界からの離脱を訴えています。アメリカで起こったことを参照事例として挙げています。私は率直に明言します。最も重大な危険は保護主義であり、閉じこもることです。そして何よりもまず、フランスの労働者にとって破局的状況となります。一方、私は共和国大統領として、何よりもまずフランスでの労働が支援され、その価値が増大することを切に願っています。

 国民の皆さま、私はだれよりも、来るべき時代の課題を推し量っています。共和国大統領として、国のかじ取りをしなければなりません。テロの脅威がこれほど高まったことがない中で、私は任期満了まで正常な国政運営を確保する責任があります。

 私は社会主義者として、というのも私の生涯の誓約ですから、左派の分散や分裂を受け入れることも、甘受することもできません。保護主義に打ち勝つという希望、さらに最悪なことに過激主義に打ち勝つという希望をすべて奪うことになるからです。

 私としては、私を駆り立てるものは至高の国益のみです。私は4年半以上、真摯に誠実に国に尽くしてきました。私は公的行動に不可欠である謙虚さを経験から学びました。

 私は試練に直面し、逆境に対して無限の抵抗力を発揮できました。しかし私は権力、権力の行使、権力の場、権力の儀礼によって、私自身についても、情勢についても、明晰さを失ったことは決してありません。というのも、私は行動しなければならないからです。今日、私は幅広い結集を見込めない身の処し方、私の身の処し方が招くリスクを認識しています。

 それゆえに私は大統領選挙に、すなわち大統領2期目に立候補しないことを決断しました。

 私はお約束したとおり、私自身が予告したとおり、12月初めに皆さまに直接このことをお伝えしたいと望んでいました。私は責任を持って行動するとともに、現況下で団結すべきすべての進歩主義者を巻き込んだ集団的な奮起を呼びかけながら、このことを伝えます。というのも問われているのは1人の人物ではなく、国の将来だからです。その結束や団結、社会的均衡にとって、手痛い犠牲を払うことになるばかりか危険ですらある冒険に、フランスをさらすようなことは望みません。

 以上、私がここに来て皆さまにお伝えしたメッセージです。今後数カ月間、私の義務、私の唯一の義務、皆さまが2012年に私に託した義務は、共和国への完全なる忠誠をもって、全身全霊を傾けて国を統治し続けることです。

 共和国万歳、フランス万歳。

最終更新日 05/12/2016

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