日仏首脳会談 [fr]

 フランソワ・オランド大統領は3月20日、ヨーロッパ4カ国を歴訪中の安倍晋三総理大臣とパリの大統領府(エリゼ宮)で会談を行いました。

 

日仏首脳共同記者会見におけるフランソワ・オランド大統領の発言

 安倍晋三首相を再びお迎えすることは、私にとって大きな喜びです。安倍首相は友人であり、ご自身もパリを数回訪れました。私自身も日本を何度も訪れています。最後の訪問は大きな成果を挙げたG7サミットでした。フランスと日本の関係は極めて良好です。これは言い過ぎではありません。私が2013年に訪日した際、我々は日本の安倍首相とともに、経済、安全保障、文化の3つの目標に基づいた特別なパートナーシップを結びました。我々はこの特別なパートナーシップの具体例をこれから示します。

 日本は我が国にとって、アジア第2の貿易相手国であり、アジア最大の対仏投資国です。我々は両国間の経済交流を一層強化し、第三国に向けて我々の発展を後押するとともに、持続可能な開発に関する日仏計画を推進していきます。我々はイノベーションを両国関係の中心に据えたほか、今回は民生用原子力分野の協力に大きな推進力を与えることも望んでいます。我々は大きな進展を示す合意文書に署名しました。というのも日本企業の三菱重工業と日本原燃がニューアレバに出資し、この大規模プロジェクトへの我々の協力を具体的に示す事例になるとともに、三菱重工業はアレバNPにも出資する見通しだからです。我々は安全確保に取り組んでいます。これは原子力分野において極めて重要な要素であり、どれほど日本がこれに努めているかはご存じのとおりです。

 我々は日仏イノベーション年の開催も望みました。これは成功でした。我々はスマートテキスタイルに関する協力協定の締結に向けても努力しているほか、将来有望な産業とIoT(モノのインターネット)の発展のためのプロジェクト公募も開始します。我々は両国関係の一層の強化を望む一方で、ヨーロッパ連合(EU)と日本の間で経済連携協定が締結されるようにもしなければなりません。フランスはこれに賛成の立場であり、可能な限り交渉を側面支援します。

 第2のテーマは、安全保障と防衛です。フランスは平和維持活動分野で増大した日本の役割に対する支持を再確認するとともに、両国の部隊の相互運用性を促進し、とりわけ太平洋において艦艇に関する共同訓練を行うために手を携えて取り組むことを決定しました。我々は核拡散を防止するためにも行動します。我々が北朝鮮が実施したミサイル発射と、すべての国際的義務に違反した核・弾道ミサイル計画の進行を強く非難する理由もそこにあります。とりわけ北朝鮮のミサイル4発が3月6日に日本の沿岸近くに着弾して以来、日本はフランスの全面的な連帯と支持を期待できることをよくご存じです。

 両国の特別なパートナーシップの3つ目の側面は文化です。「ジャポニスム2018」の行事が2018年にあります。フランスも相当数のイベントを開催します。これに合わせて安倍晋三首相が訪仏されることをお知らせできることを光栄に思います。この訪問は日仏交流160周年を記念する機会にもなります。

 日本人旅行者数が第1四半期から大幅に回復したことも強調したいと思います。我々があらゆる安全対策を講じ、こちらが提供できる受け入れ体制をより一層改善した結果、その数が45%増加しました。我々はフランスを訪れる日本人旅行者を極めて高く評価しています。彼らがフランスの文化、美食、景観に魅了されるように、我々もフランス人に日本を訪れるよう促しています。

 我々は大規模スポーツイベントの開催も含めて、お互いに学ぶべきことが多くあります。というのもご存じのように、日本では2019年にラグビーワールドカップが開催され、翌2020年に東京オリンピック・パラリンピック競技大会があるからです。フランスは2024年オリンピック・パラリンピック競技大会の開催地に立候補しているので、我々は大規模な国際イベントを開催する両国の能力について、多くの学ぶべきこと、多くの交換すべきことがあります。

 私は気候に関するパリ協定の締結のみならず、その履行のためにも安倍氏が果たした役割を強調したいと思います。我々にはとりわけアフリカの持続可能な開発に関する共通計画があります。

 我々は再生可能エネルギーに関しても同じ目標を追求します。概して我々は、適切に規制された世界、開かれた世界、平和の問題や環境問題、気候問題、核不拡散問題などの主要な課題に手を携えて取り組む世界を支持します。というのも、我々は平和になった世界、秩序立った世界を求めているからです。

 我々は多国間主義を支持します。我々は保護主義を拒否します。我々は各国が人類の財産のために、地球の財産のために積極的に関与することに賛成です。こうした考え方に基づいて、我々は特別なパートナーシップの下に集結しています。私は大統領任期の当初から、このパートナーシップの推進に努力してきたことを誇りに思います。

民生用原子力協力に関する意図表明

 フランスの気候に関する国際関係を担当するセゴレーヌ・ロワイヤル環境・エネルギー・海洋大臣と、日本の世耕弘成経済産業大臣は2017年3月20日、安倍晋三総理大臣が訪仏した際に、「日本国経済産業省とフランス共和国環境・エネルギー・海洋省との間の民生用原子力協力に関する意図表明」に署名しました。

 この意図表明は、原子力の平和的利用分野における両国間の長い協力の歴史を踏まえながら、両国の協力をより一層強化できる複数の分野を特定しています。

  • 世界の原子力安全、核セキュリティおよび核不拡散
  • 核燃料サイクル、とりわけ使用済み燃料の再利用および放射性廃棄物の管理
  • 高速炉、第4世代原子炉計画ASTRIDに関する日仏間のパートナーシップ強化の検討
  • 廃炉および除染、とりわけ福島第一原子力発電所の廃炉
  • 産業協力、特に三菱重工業と日本原燃のニュー・アレバ社への出資に関する法的文書の署名および三菱重工業との間で進行中のニュー・エヌピー社への出資に関する議論
  • 核融合エネルギー

「日本国経済産業省とフランス共和国環境・エネルギー・海洋省との間の民生用原子力協力に関する意図表明」全文(PDF - 235.6 ko)

最終更新日 19/04/2017

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