日仏セミナー「諸疾患・老化をめぐる神経生物学的研究」開催 [fr]

 日仏セミナー「諸疾患・老化をめぐる神経生物学的研究」が3月24日、フランス国立保健医学研究機構(Inserm)、慶應義塾大学との共催の下、在日フランス大使館で多数の参加者を集めて開催されました。

 日本とフランスは両国ともに人口高齢化を経験し、65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合(高齢化率)はフランスの19.7%に対し、日本は27.3%に達しています。フランスの高齢化率は10年前と比べて3ポイント増加、20年前と比べて4ポイント増加した一方、日本では世界最速のペースで高齢化が進んでいます。

 これは経済、公衆衛生両面における挑戦で、2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットでも議論されたグローバルな課題の中心です。日本とフランスは加齢に伴う疾患に関する研究を、科学分野における両国共通の優先課題にするために力を合わせることを決めました。

 この科学協力の第1弾として、神経変性疾患の研究における実験モデルに関する第1回日仏シンポジウムが2016年5月、パリの脳・脊髄研究所で開催されました。これに続いてフランスのマリソル・トゥーレーヌ厚生大臣が同年9月に来日した際、Insermと慶應義塾大学が協力覚書に署名しました。

 こうした背景の中で、日仏セミナー「諸疾患・老化をめぐる神経生物学的研究」が3月24日、在日フランス大使館で開催されました。Insermと慶應義塾大学に加えて、東京工業大学や大阪大学から参加した日仏の専門家18人が終日にわたって発表を行いました。会場には神経科学や老化の日本の専門家をはじめ、関係省庁や企業の代表者、報道関係者など約90人が集まりました。

 パーキンソン病、アルツハイマー病、認知症、軸策輸送、神経発生など、幅広い研究テーマが優秀な登壇者により取り上げられました。

 セミナーの最後を飾って、2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典教授の特別講演が行われ、オートファジーに関する研究業績が紹介されました。

 講演終了後に開催されたレセプションは、研究者が親交を深めるとともに、初対面の参加者も含めて交流し、将来的な協力への道を探る機会となりました。

最終更新日 29/03/2017

このページのトップへ戻る