イギリスEU離脱 [fr]

 イギリスのテリーザ・メイ首相は3月29日、ヨーロッパ連合(EU)条約第50条に従って、EUを離脱するイギリスの意思を通知する書簡を、ヨーロッパ理事会のドナルド・トゥスク議長に届けました。メイ首相はイギリス国民が2016年6月23日に国民投票で表明した、EU加盟国ではなくなるという選択から結果を引き出すことになります。

 イギリスがEUから実際に離脱するまで、同国が批准した条約に従って、EU法が全面的に適用されます。


 

交渉開始

 リスボン条約以来、EU条約第50条によって、加盟国はEU離脱を一方的に選択することができます。

第1段階:加盟国がヨーロッパ理事会に離脱の決定を通知

 イギリスのテリーザ・メイ首相は3月29日、EUを離脱するイギリスの意思を通知する書簡を、ヨーロッパ理事会のドナルド・トゥスク議長に届けました。

第2段階:27加盟国首脳がEUの交渉原則を定める方針を採択

 そのために臨時の首脳会議が2017年4月29日に開催されます。

第3段階:EU理事会が交渉開始を許可する決定を採択

 交渉指令も採択するとともに、ヨーロッパ委員会をEUの交渉役に任命します。
 
 

交渉

 イギリスの離脱条件を定める協定を成立させるため、EUとイギリスの間で交渉が開始されます。

 EU諸機関がそれぞれの役割を全面的に果たすため、特別措置が講じられました。そうした理由から、とりわけEU交渉官(ミシェル・バルニエ氏)がヨーロッパ理事会、EU理事会、各準備組織に逐一報告を行う予定です。ヨーロッパ議会にも交渉の詳細について定期的に情報が提供されます。

 この離脱協定はヨーロッパ議会によって承認された後、EU理事会によって特定多数決で承認されなければなりません。

 2年以内に離脱協定が成立しなければ、ヨーロッパ理事会によって期間延長が許可されない限り(全会一致で、イギリス当局との同意の下に決定)、諸条約はイギリスに適用されなくなります。

 離脱権を行使した国が再加盟を希望する場合、その申請は軽減された手続きではなく、共通法の加盟手続きに従わなければなりません。


 

イギリスなきヨーロッパ・プロジェクトとは?

 現時点のヨーロッパの主要な課題は、EUに新たな推進力を与えることです。

 EUは近年、ヨーロッパ市民の熱望と懸念の中核を占める分野で明らかな前進を遂げました。例えば、テロおよび安全保障上の脅威との戦い、だれもが成果を感じ取れる長期の持続的な成長軌道への回帰、進歩と公正をもたらす社会的ヨーロッパの構築、世界における特に貿易関連のEUの価値と規範の保護などが挙げられます。

 ヨーロッパ統合の再開プロセスが進行中です。昨年9月に採択されたブラティスラヴァ・ロードマップの具体化が、すでに複数の分野で進んでいます。27加盟国首脳は3月25日、ローマ条約60周年に際して、27カ国の変わらぬ結束を再確認し、今後10年のヨーロッパ・プロジェクトに針路を与える宣言を採択しました。
 

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最終更新日 31/03/2017

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