第1回日仏独ワークショップ「エクサスケールのプログラミング&コンピューティングと将来展望」開催報告 [fr]

 第1回日仏独日仏独ワークショップ「エクサスケールのプログラミング&コンピューティングと将来展望」が4月5日、東京・南麻布の在日フランス大使館で開催されました。日独仏のコンピュータ科学の研究者と、シミュレーションおよびビッグデータ分析の利用者が、日本で初めて一堂に会しました。

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 フランスのシミュレーション・ハウス(Maison de la Simulation)、日本の理化学研究所、在日フランス大使館は4月5日、日仏カンファレンス「エクサスケールスパコンによる計算科学」を2014年4月に東京で開催したのに続いて、この分野で日本初となる日仏独ワークショップを開催しました。

 日本は数年来、高性能計算分野で高い地位を維持しています。なかでも理研計算科学研究機構(AICS)が運用するスーパーコンピュータ「京」や、科学技術振興機構(JST)が2010年に開始した、次世代ペタスケール級の高性能計算用ソフトウェア技術開発のためのプログラムが挙げられます。一方、フランスもこの課題の重要性を認識し、ヨーロッパのエコシステムに組み込まれた、高性能計算に関する真の国家戦略を策定しました。

 フランスと日本は、高性能計算の国家インフラをより多くの利用者に開放しているほか、エクサスケールの挑戦に立ち向かうなど、高性能計算に対する取り組み方が共通しています。

 2014年4月に東京で開催された日仏カンファレンスは、シミュレーション・ハウスと理化学研究所の協定締結につながりました。翌2015年、日本のJST、フランス国立研究機構(ANR)、ドイツ研究振興協会 (DFG)は、高性能計算用ソフトウェア分野の研究を支援するため、3カ国間共同支援プログラム「SPPEXA」の公募を開始しました。

 今回のワークショップは、とりわけ「SPPEXA」プログラムをはじめとする3カ国協力の現状を紹介するとともに、この協力を長期的に支えるための新たな道筋を検討する機会となりました。その中で、日仏独の3カ国で取り組む意義が強調されたほか、在日ドイツ大使館が2018年の次回シンポジウム開催に強い関心を示しました。

最終更新日 24/04/2017

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