シリア化学兵器攻撃、エロー外務・国際開発大臣が声明発表 [fr]

 ジャン=マルク・エロー外務・国際開発大臣は4月26日、フランス大統領府で開かれた国防関係閣僚会議の後、声明を発表しました。その中でエロー大臣は、2017年4月4日にシリアのハーン・シャリフーンで発生した化学兵器攻撃におけるサリンガスの使用と、シリア政権の責任の証拠を示す国家評価書を発表しました。

エロー外務・国際開発大臣が国防会議後に声明発表

ジャン=マルク・エロー外務・国際開発大臣の声明(2017年4月26日)

 皆さん、

 シリアのハーン・シャイフーンの村落に対する4月4日の化学兵器攻撃で80人以上が殺害され、そのうち50人が即死しました。負傷者は500人を超えました。

 犠牲者は使用されたガスで神経系統がまひし、窒息死しました。私は数日前、フランスがこの攻撃におけるシリア政権の責任を確信し、その証拠が示されるだろうと発表しました。
今朝、国防会議で関係省庁間でまとめられた作業内容が検討されました。それをこれからご報告します。

 この攻撃の恐怖と、国際社会により禁止された兵器を二度と使用しないという約束に対するシリアの度重なる違反に直面し、フランスが有する情報をパートナー(今日未明に情報を提供しました)および世論と共有することを決めました。

 我々が本日公表する国家評価書の中で発表された結論は、フランスの情報機関が最も高い精度で進めた調査と分析に基づくものです。

 これらの材料によって、ハーン・シャイフーンの攻撃の鍵となる3つの側面に関する結論を引き出すことができました。

 まず最初に、使用された物質の正体、次いで製造方法、そして散布方法です。

 物質の正体に関しては、死者80人以上の死因となった化学剤が確かにサリンであるということが現在わかっています。試料が攻撃現場で攻撃直後に、環境および犠牲者から採取されました。

 この分析は我々の複数のパートナーに加えて、化学兵器禁止機関(OPCW)によっても確認されました。後者は4月20日時点で、独自に進めた調査からサリンの使用をすでに指摘していました。

 次に物質の製造方法について、確かな情報源から、採取されたサリンの製造方法がシリアの研究所で開発された方法の典型例であることが分かっています。この製造法はシリア政権の特徴をよく示しており、それによりこの攻撃の責任を明らかにすることができました。

 それが判明したのは、我々が保管していた、ほかの攻撃の試料と今回の試料を、当然のことながら専門的能力を有する研究所で比較できたからです。我々は4月4日に使用されたサリンが、2013年4月29日にサラキブに対する攻撃で、手りゅう弾の形で使用されたものと同一であることを確認できています。そのときの手りゅう弾の1つが回収され、我々の関係機関が分析しました。

 とりわけ、シリア政権により製造されたサリンの特徴である特殊な物質の存在があります。それはヘキサミンです。この物質はシリア政権の研究所で開発された製造方法に含まれる典型的な成分で、2013年4月29日に採取された試料と、2017年4月4日の試料の両方に存在します。

 最後に化学剤の散布方法について、4月4日に爆弾の着弾点で採取された試料からサリンの存在が明らかになっています。これらの試料はサリンが充填された弾薬が使用されたことを示しています。シリア政権の航空隊、とりわけシャイラト基地から離陸した戦闘爆撃機1機が4月4日朝、ハーン・シャイフーンの村落に空爆を行ったことが分かっています。

 シリア政権だけが航空戦力を有します。シリア政権の航空隊が攻撃時にハーン・シャイフーン地区に存在したことが、使用された飛翔体の正体を明かしています。

 結論として、サリンの使用に疑いの余地はなく、使用されたサリンの製造方法を考慮すれば、シリア政権の責任も疑いの余地はありません。

 2013年、シリアが自国民に対して化学兵器を二度と使用しないと約束し、化学兵器禁止条約も批准したことを改めて指摘します。

 シリアは今日、世界192カ国、すなわちほぼすべての国によって批准されたこの条約に明確に違反しています。化学兵器禁止機関が設立20周年を迎えるなか、化学兵器不拡散体制を堅持することは、我々の集団的な義務、すなわち国際社会の義務です。これは国際秩序のみならず、我々の集団安全保障の基礎の1つです。

 ハーン・シャイフーンの残虐行為とその他の化学兵器攻撃の首謀者は、法廷においてだけでなく、歴史に対しても、その犯罪行為の責任を負わなければなりません。

 フランスはパートナーと協調しながら、この方向に沿って力強く取り組みを続けていきます。

 ありがとうございました。

化学兵器攻撃に関する国家評価書(英語)

 

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最終更新日 27/04/2017

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