日仏の懸け橋:内藤信廣、フランス大使公邸勤続45年のメートル・ドテル [fr]

 15人の駐日フランス大使に仕え、フランソワ・ミッテラン大統領や昭和天皇をはじめ、内外の賓客が出席するレセプションで働いてきた内藤信廣氏は、まさにフランス大使公邸の歴史の生き証人です。2017年6月、内藤氏が定年退職する数日前にインタビューしました。

 
 内藤氏は1972年以来、15人の駐日フランス大使に仕えてきました。大使公邸で働き始めた19歳当時、これほど長く勤めることになるとは想像だにしていませんでした。

 大使公邸のメートル・ドテル(給仕長)として、内藤氏は日本を訪問した歴代4人のフランス共和国大統領に接しました。アンドレ・マルロー、フランソワ・ミッテラン、昭和天皇などの賓客のために働いた彼は、だれよりも大使公邸の歴史を熟知しています。それだけでなく、日仏関係の現代史の生き証人であり、両国を結ぶ友情を体現する一人でした。

 「普段は黒子に徹し、とにかく『ミスをしない』。それだけを毎日気を付けて過ごしてきました」と語ります。裏方の仕事は大変です。「ミスが無くて当たり前、目立ってしまう時はミスがあった時」だからです。長年勤続する間、健康上の懸念から、一度ならず辞職を考えたこともありました。それでも定年まで職務を全うできたのは、家族の「支え」があったからこそだと感謝の気持ちを口にしました。

 大使公邸は、日本におけるフランスのショーウィンドーとして、日本全国そして外国から訪れる数多くの賓客を迎えします。内藤氏は長年のキャリアを通して、日本人にとって「フランスの顔」として、フランス人にとって日本の顔として、高いプロ意識と熱意をもって招待客をもてなしました。日本とフランスを結ぶ長年の友好関係は、内藤氏のような卓越した人物の貢献と情熱に培われています。

最終更新日 28/07/2017

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