フランス大統領夫人の身分に関する透明性憲章 [fr]

 フランス大統領夫人の身分に関する透明性憲章が8月21日、フランス共和国大統領府ホームページで公表されました。

 エマニュエル・マクロン氏は、大統領選挙運動期間中、大統領夫人の役割を「明確化」することを公約に掲げました。これにより歴代大統領夫人の役割をめぐる「偽善」に終止符を打つことを希望しました。大統領夫人の役割がいかなる報酬の対象にもならないことも明言しました。

 マクロン氏は大統領当選後、この明確化が実行されることを希望しました。この透明性確保の意思は、政治活動の信頼性のための組織・通常法案の方針に沿うものです。

 これまで歴代大統領夫人の役割と手段は、いかなる情報公開の対象にもなりませんでしたが、マクロン大統領は夫人に割り当てられる役割と手段、その日程に関する情報をフランス国民に公開することを望みました。

 フランス大統領府はすでに6月には、この明確化が法律(この憲章の内容は憲法第34条で規定されるような法律の分野に入りません)や規則として明文化されないことを明らかにしました。マクロン夫人の身分は、この憲章による、大統領夫人の任務とそれを遂行するために割り当てられる手段の定義として理解されます。

 この文書で定義されたマクロン夫人の任務は、フランス共和国大統領府において、フランス共和国大統領の傍らで遂行されます。大統領夫人は報酬を受けず、独自の予算も、独立した官房も持ちません。大統領夫人専属の職員2人は、大統領官房に属します。

 このような任務と手段の明確化が公表されたことは先例がありません。この憲章は大統領夫人のために、いかなる新しい権利も創設しませんが、ブリジット・マクロン夫人の公的役割の輪郭を明確にします。

フランス大統領夫人の身分に関する透明性憲章

 フランス共和国大統領夫人は、共和主義的伝統と外交慣行に従って、大統領の任務において、代表、後援、随伴の役割を果たします。

 いかなる法的文書もこの役割を規定していません。しかしながら民主的透明性を確保するため、本憲章は大統領夫人の任務とそれを遂行するために割り当てられる手段を初めて明確化し、公表することを目的とします。

1. 大統領夫人の公的役割と任務

 大統領夫人は、

首脳会議や国際会合の際、大統領の傍らで、フランスの代表を務めます。

 これらの首脳会議や国際会合の主催者によって、すべての首脳配偶者と同様に、公式に招待されたブリジット・マクロン夫人は夫に随行します。夫人は首脳配偶者の公式プログラムを有します。

 夫人はとりわけ気候変動対策や、女性や子どもに対する暴力の根絶のために、他国の首脳配偶者とともに実施される国内的・国際的行動に参加することもできます。

夫人との面会を希望するフランス人や国内外の要人の請願に応えます。

 大統領夫人は毎日100通以上の書簡に加えて、夫人に直接送信・発信される電子メールや電話を受けます。これらすべての請願に、書簡または面会によって応えます。

エリゼ宮(大統領府)における公式のイベントやレセプションの開催を監督します。

慈善的、文化的、社会的なイベント、またはフランスの国際的影響力の拡大に寄与するイベントを、後援または出席することで支援します。

 大統領が掲げた任期5年間の優先課題に沿って、ブリジット・マクロン夫人は障害者、教育、保健、文化、子どもの保護、男女平等などの分野で、市民社会のアクターの声に常に耳を傾け、関係を維持する任務も担います。

 そうしたことから夫人は、フランス社会が差異に対してより包摂的になるよう促す公的または民間のイニシアティブも支援します。

 加えて大統領は、上記役割と関係する検討および提案の任務を夫人に託すことができます。これらの任務は、フランス共和国大統領ホームページで公表されます。

2. 大統領夫人に割り当てられる手段

 大統領夫人は、いかなる報酬も受けません。

 夫人は交際費を有しません。

 夫人は独自の予算を有しません。

 夫人は大統領官房を任務遂行の基盤とすることができます。

 大統領の顧問2人が夫人に専属で付きます。

  • ブリジット・マクロン夫人の官房長の職務を遂行する特別顧問
  • 官房主任の職務を遂行する顧問

 1つの秘書室も自由に使用できます。夫人の警護は大統領府安全部隊が行います。

 この職務の遂行に必要な財政手段は、大統領府の予算に盛り込まれます。大統領夫人に関連する運営費は、大統領府の分析会計において、透明性ある公開の対象となります。会計検査院は分析会計を監査し、特別報告書によって公に報告します。

3. 情報公開

 本憲章はフランス共和国大統領府ホームページで公表されます。

 毎月末、ブリジット・マクロン夫人の日程の概要が公表されます。

 夫人は定期的に、自身の活動について総括します。

最終更新日 17/01/2019

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