マクロン大統領が大使会議開会式で演説 [fr]

 エマニュエル・マクロン大統領は8月29日、パリで開催された大使会議開会式で演説を行いました。演説全文の英語版も追加掲載しました。

マクロン大統領の演説の一部抜粋

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 安全保障が不可避的な優先課題であるのは、それが我が国の外交の第2の柱として私が据える自主独立性の土台だからです。私は無論、この言葉で「光輝ある孤立」を言おうとしているのではありません。ただ単に、この多極的で不安定な世界から教訓を引き出しているにすぎません。この世界で私たちは日々、自分たちの利益に応じて、自分たち自身で策を講じなければなりません。そのために私たちは機動性と自主独立性を備えるとともに、同盟を結び、多国間の枠組みを存分に活用できることが必要です。それは既存の同盟の伝統に則ると同時に、さらに実効性を高めるために時機に応じてしかるべき同盟を築くということです。

 フランスは謙虚さと責任感を持った自主独立性を通してのみ、自らの優先課題を主張することができます。それには何よりまず、多国間の諸機関で存在感と積極性を存分に発揮しなければなりません。その筆頭に挙げられるのが、当然のことながら国際連合です。

 私が大統領就任後、パリで会った最初の外国要人が国連事務総長だったことも偶然ではありません。我が国がこれらの国際機関のすべての重要な輪に属することや、光栄にも一部の本部が我が国に置かれていることを私は忘れていません。例えば経済協力開発機構(OECD)、国際フランコフォニー機構、欧州評議会、ユネスコ(国連教育科学文化機関)などです。私の見解ではユネスコの使命は極めて重要であり、私は次期事務局長のフランス人候補者を支持します。

 それはまた、私たちが必要なときに、シリアのために行っているように、新しい多国間の枠組みを設置できることを私が願う理由でもあります。北朝鮮との危機は、集団的に取り組まなければなりません。平壌の指導部が先刻、再び無責任な行動を取った中、私はこの場でフランスの日本への連帯を強調します。ヨーロッパにも関係する弾道ミサイルと核の脅威が増大する中、私たちは北朝鮮に対して強硬な政策を実行するよう呼びかけを続けます。フランスは国連安全保障理事会の他の常任理事国と連絡を取りながら、エスカレートを阻止し、平壌を交渉のテーブルに引き戻すとともに、8月5日に採択された安保理決議を厳格に履行するため、新たな有効なイニシアティブを取る用意があります。

 多国間体制とは、それを構成する大規模プロジェクトを推進する能力でもあります。極めて重大なこととして申し上げますが、私たちが多国間体制の場にいなければ、他の大国が諸機関で実権を握ることになります。中国を筆頭として、こうした国は重要な約束によって、すでにそれを実行し始めています。特に気候変動問題を念頭に置いて申し上げれば、これらの約束は保証を与えると同時に、価値観や利益をもたらしますが、それらは時として私たちの価値観や利益ではありません。それゆえに、これらのイニシアティブを考慮に入れる一方で、私たちが極めて重要な地位を占める現行の多国間体制を活性化し、堅実性と一貫性を与えなければならないのです。

 中国は先に申し上げたように、近年、重要なイニシアティブを取りました。新シルクロード(一帯一路)は中国が進める大規模な地政学的プロジェクトの典型例で、私たちはヨーロッパの利益という観点からこれを考慮に入れる必要があります。

 近年、まさに中国と、歴史的伝統に基づきながら、確固たるパートナーシップを再構築するため、重要な外交努力が進められました。この努力が続けられるとともに、私たちと並んで安保理常任理事国の席を占める中国と確固たる関係を築くこと、それが国際的均衡の安定に寄与することを望みますが、2国間の均衡やその基盤である価値観については、いささかの曖昧さも残すことはしません。

 私はもちろん日本とのパートナーシップも極めて重視していますし、インドとのパートナーシップもそうです。インドには年内に、とりわけ国際太陽光同盟の一環として訪問する予定です。セゴレーヌ・ロワイヤル氏に同盟担当の責任者を引き受けていただきました。この同盟によって太陽光発電普及活動を連携して行うとともに、動員可能なすべてのパートナーや勢力を効果的に結集することができます。

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最終更新日 19/09/2017

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