ポンピドゥー・センター・メスで「日本のシーズン」開催中 [fr]

 フランスのポンピドゥー・センター・メスでは9月9日から来年5月14日まで、近代建築史から最も現代的な芸術表現に至るまで、新しい視点から日本を紹介する3つの展覧会と10の舞台芸術公演が開催されます。

「Japan-ness」展、藤本壮介による会場デザイン
Atom Suit Project – Desert, 1998
Dumb Type, Voyage

 
 グローバル化によって地理的・文化的な境界線が希薄になる中、日本は特異な表現法や芸術的アイデンティティーを保持しています。

 最初のイベント「ジャパン-ネス、1945年以降の日本の建築と都市計画」(2017年9月9日から2018年1月8日まで)は、1945年から今日に至る建築文化の70年をたどる展覧会です。会場のポンピドゥー・センター・メスは、日本人建築家の坂茂の代表作でもあります。

 建築家の磯崎新は、「ジャパン-ネス」(日本らしさ)というコンセプトを通して、日本の創作物を結ぶ日本独自の特徴をつかみ取ろうとしました。ポンピドゥー・センター・メスが本展で光を当てるのは、外からの影響を受け入れ、浸透させることもあれば、自分の殻に閉じこもることもある一方で、しばしば歴史や自然(紛争、危機、地震、原子力事故など)の洗礼を受け、そのたびに再定義を余儀なくされた日本の特異性です。この最初の展覧会は、「どのように日本の都市が、戦後復興期以降の拡張型都市計画とともに、新しい居住形態を定義してきたか?」、「どのようなモデルとともに、どのような社会的・政治的背景の中で、丹下健三、安藤忠雄、伊東豊雄、隈研吾といった名だたる建築家が出現したか?」について探ります。

 展覧会第2弾「ジャパノラマ、1970年以降の新しい日本のアート」(2017年10月17日から2018年3月5日まで)は、現代美術と視覚文化台頭(アート、ファッション、写真、漫画など)の40年を概観します。本展は禅的ミニマリズムと破竹の勢いのポップカルチャー「Kawaii」の二面性といった従来のイメージにとどまらない、多面的な日本を浮かび上がらせます。日本の現代アートは、抵抗の詩学であり、戦闘的な社会参加であり、ファッションによって身体とのかかわりやポストヒューマニズムを共同で考察することであり、さらには社会における個人の地位、共同体という概念、島国の伝統とのかかわり、大衆文化やアンダーグランドとの対話をめぐるものでもあります。

 第3弾は、先端技術をアートに導入した草分け的なアーティスト集団「ダムタイプ」を特集する注目の展覧会(2018年1月20日から2018年5月14日まで)です。ダムタイプは舞台芸術とマルチメディア・インスタレーションを融合しながら、情報がはんらんし、消費におぼれ、新しい情報通信技術に振り回される見せかけの社会を暴き出します。

 日本のアートシーン(ダンス、音楽、演劇、パフォーマンスなど)を代表する著名アーティストを招く充実したイベントシリーズ「10イヴニンズグス」にも、こうした多様性が表れています。フランス初公開作を含む舞台芸術作品が、シーズンを通して上演されます。

 このシーズン開催中、ポンピドゥー・センター・メスでは、日本をめぐる若者向けワークショップが開催されたり、若者向けスペース「ラ・カプシュル」がゲームセンターに姿を変えるなど、全館が日本一色に染まります。

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最終更新日 15/11/2017

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