ピック大使が学術誌「STAM」に序文を寄稿 [fr]
ローラン・ピック駐日フランス大使は、エネルギー材料分野の日仏協力を特集した国際学術誌「STAM(Science and Technology of Advanced Materials)」特別号に序文を寄稿しました。
STAM誌特別号「革新的エネルギー材料概要(Overview of innovative materials for energy)」は、エネルギー材料分野で活発に行われている極めて重要な日仏交流の現状について報告するとともに、日仏の研究チームや研究所の緊密なパートナーシップによって実現した研究業績に光を当てています。
2つの国際共同研究ユニット(UMI)と1つの日仏国際連携研究所(LIA)の研究者も本号に論文を投稿しています。
- UMI「Engineering Science Lyon – Tohoku for Materials and Systems under Extreme Conditions(ELyTMaX)」は、フランス国立科学研究センター(CNRS)、リヨン大学、東北大学が2016年に共同設立した国際共同研究ユニットで、極限条件下における材料挙動について研究しています。
- UMI「Laboratory for Innovative Key Materials(LINK)」は、CNRS、レンヌ大学、物質・材料研究機構(NIMS)、サンゴバン社が2014年に共同設立した国際共同研究ユニットで、革新的材料の合成やこれらの材料の物理的・化学的特性の解明に取り組んでいます。NIMSはSTAM誌の刊行を支援しています。
- LIA「Next generation Photovoltaïc Cells(NextPV)」は、CNRS、ボルドー大学、東京大学が2012年に共同設立した日仏連携研究所で、次世代太陽電池について研究しています。
さらに以下2つの日仏研究協力から生まれた論文も掲載されています。
- 国立セラミックス・表面処理研究所(CNRSとリモージュ大学の共同研究ユニットUMR 7315)と名古屋工業大学は2016年から2018年の期間、主にアパタイト型イオン伝導体とテルライト系非線形光学材料の研究に焦点を当てた国際科学協力プロジェクトを連携して進めました。
- レンヌ第1大学と京都大学は2013年から2014年の期間、酸水素化物の新しい化学と、大規模なマルチスケール解析装置用の先進的な拡散・分光技術に関する共同研究プロジェクトを進めました。
在日フランス大使館は、とりわけ数多くのセミナーの開催を通して(2014年6月に東京で開催した日仏公開シンポジウム「エネルギーの将来のための先端材料科学」、2015年に東京で開催した日仏セミナー「新しい光学材料」、2016年10月の日仏ワークショップ「材料と持続可能な開発:21世紀の問題と課題」、2016年12月に大阪で日仏イノベーション年フォーラム会期中に開催したグリーン水素製造・貯蔵に関するシンポジウムなど)、この分野における日仏協力の構築を強力に支援しています。この日仏協力は、昨年公開した報告書(フランス語)でも取り上げています。
- ローラン・ピック駐日フランス大使がSTAM誌に寄稿した序文(英語)をダウンロード
- (PDF - 74 kb)
- 日本の材料科学に関する報告書をダウンロード
- (PDF - 931.6 kb)