マクロン大統領がフランス外交団に向けて年頭演説 [fr]

 エマニュエル・マクロン大統領は1月4日、パリの大統領府で、フランス外交団に向けて年頭演説を行いました。

 「フランスの基本方針は、4つの優先課題を中心に展開されます。それは安全保障、独立性、連帯、影響力です。これら4つの優先課題は、2018年のわが国の外交の優先課題であり続けます。これらは補完的であるとともに、一つのまとまり、一つの針路、一つの全体像を形成し、私たちのすべての行動に見いだされます」

マクロン大統領の年頭演説の抜粋-北朝鮮、イランなど、核拡散問題に関する発言

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 集団安全保障に関する第3の課題は、私たちが昨年立ち向かわなければならなかった課題であり、私たちからすぐには、残念ながら、去りそうにない課題、それは大量破壊兵器拡散問題です。フランスは核兵器不拡散条約を重視する立場と、同条約を損いかねないすべての国際的イニシアティブに対する慎重な姿勢を明確に示しました。フランスはこの枠組みにおいて、エスカレーションの余地が一切ないように行動し続けます。

 私たちは北朝鮮の挑発行為に終止符を打ち、朝鮮半島の非核化への道を開く政治的解決の追求を精力的に続けます。私は数日後、中国の国家主席とこの問題について話し合う機会があります。というのも中国は、この情勢の沈静化を促すために極めて特別な役割を持つからです。中国の国家主席がこの問題に対する十分な認識を示していたことを承知しています。これはただ単に地域の問題ではなく、今日ではグローバルな問題です。私たちは今日、段階的な圧力によって、北朝鮮とのあらゆる対話ルートの再構築と正常化の達成、さらにプロセスの枠組み設定に至ることが不可欠です。

 とはいえ北朝鮮がこの核拡散問題について私たちに教えていること、示していることは、対話と国際的枠組みの欠如が問題の解決に一切つながらないということです。この教訓に照らして、フランスはイラン問題に関する自国の立場を定めました。集団安全保障にかかわる問題について語っているので、ここでイランについて一言申し上げなければなりません。

 私はイランについて5つの指摘をしなければなりません。第1は、私たちが2015年7月14日、2025年までのイラン核活動に枠をはめる包括的共同作業計画(JCPOA)合意を締結したことです。さらに他国が労せずして合意の性急な締結を図る一方で、フランスは外交努力によって、この合意を強化することに貢献しました。

 この合意は私たち全員に義務を負わせます。私たちは交渉のテーブルを囲んだ大国のため、合意に署名しました。署名された合意が順守されなければならないことを忘れては、国際秩序と多国間主義の保証人であることも、国連安全保障理事会の常任・非常任理事国であることもできません。どのような信頼性をもって、義務を忘れかもしれない大国に、それを順守すべきだと説明するのでしょうか?

 私たちは、私に言わせれば、この合意をおいてほかに解決法がないだけになおのことです。合意を破棄することは、イランを北朝鮮型の解決に立ち戻らせることになります。私たちは合意によって定期的な査察を実施できるようになりました。国際原子力機関(IAEA)はイランで、特に大学の施設をはじめ、私たちの要求に応じて強化された査察を綿密に行っています。私たちがこの道を歩み続けられることを私は願っています。

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最終更新日 10/01/2018

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