「サヴィニャック、パリにかけたポスターの魔法」展 [fr]

 フランスのポスター作家レイモン・サヴィニャック(1907-2002)の回顧展「サヴィニャック、パリにかけたポスターの魔法」が2月より、国内5美術館で巡回開催されます。通称「サヴィニャック」の広告ポスターは世界中に知られています。

「フリジェコ:良質の冷蔵庫」(ポスター、カラーリトグラフ、1959年、120 x 160 cm)、パリ市フォルネ図書館所蔵
「フリジェコ:良質の冷蔵庫」(ポスター、カラーリトグラフ、1959年、120 x 160 cm)、パリ市フォルネ図書館所蔵
© Annie Charpentier 2018
「ドップ:清潔な子どもの日」(ポスター、カラーリトグラフ、1954年、29 x 40 cm)、パリ市フォルネ図書館所蔵
「ドップ:清潔な子どもの日」(ポスター、カラーリトグラフ、1954年、29 x 40 cm)、パリ市フォルネ図書館所蔵
© Annie Charpentier 2018
「1951年、パリ誕生2000年記念」(ポスター、カラーリトグラフ、1951年、99 x 62 cm)、パリ市フォルネ図書館所蔵
「1951年、パリ誕生2000年記念」(ポスター、カラーリトグラフ、1951年、99 x 62 cm)、パリ市フォルネ図書館所蔵
© Annie Charpentier 2018

 
 独学でデザインを学んだサヴィニャックは1935年、ポスター作家の道に入りました。牛乳せっけんモンサヴォンの広告でようやく成功したのが1949年、41歳のときでした。それ以来、サヴィニャックは並み居る大手広告主の広報戦略にかかわりました。例えば、エールフランス、アスプロ、ビック、チンザノ、シトロエン、ダノン、DOP、ダンロップ、フランス電力(EDF)、ミシュラン、モンサヴォン、OMO、ロレアル、セブ、フランス国鉄(SNCF)、ティファール、トレカ、パリ市、トゥルヴィル市など、枚挙にいとまがありません。サーカスやドタバタ喜劇に想を得た彼の作風は、軽妙洒脱なデザイン、瞬時に訴えるメッセージ、しばしばコミカルな雰囲気とともに、戦後フランスにおいて装飾的ポスターの小さな革命を起こしました。

 サヴィニャック生誕110周年を記念して開催される今回の大規模な回顧展では、公的コレクションや私蔵品から貸与された多数の未公開作品が紹介されます。大型ポスターから師匠カサンドルと共同制作した初期の作品に至るまで、厳選されたポスターと並んで、未公開の原画も展示され、最も有名なポスターの制作過程や広告メッセージの伝達をめぐる課題を知ることができます。とりわけ幼少時代のものをはじめとする写真や、手紙、原稿など、作家本人や家族に関する資料も日本で初公開されます。

 本展はその人物像を通してと同時に、はかなくも壮大なポスター芸術の歴史上に占める彼の作品の唯一無二の地位を明らかにしながら、サヴィニャックを紹介する野心的な試みです。ポスターを張る行為というテーマも取り上げられ、写真を通して、当時の都市景観や広告芸術の効果を想像することができます。

 本展の巡回先は下記の通りです。

会場・会期

練馬区立美術館 
2018年2月22日(木)~4月15日(日)
   
宇都宮美術館  
2018年4月29日(日)~6月17日(日)

三重県立美術館 
2018年6月30日(土)~9月2日(日)

兵庫県立美術館 
2018年10月27日(土)~12月24日(月・祝)

広島県立美術館 
2019年1月5日(土)~2月11日(月・祝)

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フォルネ図書館のティエリ・ドヴァンク学芸員が開会式であいさつ

最終更新日 20/04/2018

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