ル・パリジャン紙によるル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣インタビュー [fr]

 ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣は2月21日、ル・パリジャン紙のインタビューに応じました。

シリアの人道的悲劇:ル・ドリアン外相が警鐘「無為無策のまま座視することは罪だ」

アヴァ・ジャムシディ、ル・パリジャン紙記者、2018年2月21日

 シリアのアサド政権とその同盟国ロシアによる爆撃が、シリアのグータで大量の犠牲者を出す中、ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣がル・パリジャン紙のインタビューに応じた。

 ル・ドリアン大臣は東グータ地区の即時停戦を実施するため、国連安全保障理事会決議の採択を訴えている。

記者:大量殺害がシリアで続いている。火曜日はアレッポで、この水曜日はグータで。紛争開始からシリア人35万人以上が死亡した。しかし大臣は「最悪の事態がやってくる」と言う。なぜか?

大臣:東グータで起こっていることは言語に絶する。これは今日、ユニセフ(国連児童基金)が使った表現だ。多数の子どもを含む約100人が毎日死亡し、病院が爆撃され・・・国際法違反だ。1月以来、人道支援物資が輸送されたのは1度だけで、負傷者は言うに及ばない。こうした事態に直面し、無為無策のまま座視することは罪だ。すぐに行動しなければならない。

記者:どうやって? 国際社会はまひ状態に見えるが・・・

大臣:エマニュエル・マクロン大統領が要請したように、安保理決議が人道的即時停戦を認めるため、フランスはあらゆる働きかけを行っている。私も先ほど、この件について国連事務総長と話し合った。停戦実施を確認し、赤十字社と国連が危険な状態にある人を救出し、負傷者を救護し、この地獄さながらの状況に終止符を打つようにしなければならない。

記者:ロシアは(アサド)政権の作戦を支持している。ロシアがこの決議案に拒否権を行使することは危惧しないのか?

大臣:この惨劇が国際世論の前で繰り広げられる中、各自が責任をもって行動しなければならない。ロシアにはバッシャール・アル=アサドに必要な圧力をかける手段がある。ロシアはこの決議案を認めるべきだ。そして停戦が順守され、人道支援物資が輸送されるようにすべきだ。東グータだけではない。住民300万人がいるイドリブも爆撃され、9地域が政権軍により包囲されている。

記者:紛争の国際化が進む中で、情勢を打開するため、フランスにはどのような手段があるのか?

大臣:フランスは安保理理事国だ。われわれは紛争解決プロセスのアクターだ。われわれは提案を行った。この地獄のプロセスを食い止め、政治的プロセスを展開できる環境を整えるため、われわれはすべての当事者とこれらの提案について議論する用意がある。

記者:人道的アクセスを阻害することは、国際法の規則に反する。この問題について、フランス外交のレッドラインは?

大臣:フランスはこの大惨事の恐ろしい規模を確認している。フランスは声を大にして訴え、この声が聞き入れられ、国連の諸決議が具体的に実施されることを願う。私はそのために、近くモスクワを訪問する。

記者:大臣は3週間前、いくつかの「指標」が民間人に対するアサド政権の塩素ガス使用を示していると発言した。その証拠はすでにあるのか?

大臣:われわれは化学攻撃に関するレッドラインを繰り返し表明している。塩素ガス使用もそこに含まれるが、その使用が致死的であり、確証されたものであることが条件だ。今日の東グータはこれに当てはまらない。この同じ虐待された住民が2013年、サリンガス攻撃の標的になった。

記者:ガス攻撃でも爆撃でも、シリア人は死亡している。両者の違いは?

大臣:第1次世界大戦以降、化学兵器使用はタブーで、1世紀近く前から国際法により、特に1993年にパリで署名された化学兵器禁止条約により禁止されている。すべての国が化学兵器不使用を約束した。しかしバッシャール・アル=アサドはすべての法や戦争法のルールを破っている。その結果、排除されたと思われていた化学兵器の拡散が再び出現しつつある。これは将来にとって、われわれの安全保障にとって危険であり、容認できない。

記者:こうした状況の中、バッシャール・アル=アサドに対してフランスはどのような方針で臨むのか? 彼との直接対話を再開する必要は?

大臣:繰り返しになるが、二重の意味で現実的である必要がある。バッシャール・アル=アサドの辞任は前提条件ではない。しかし彼はかつてないほど国民の敵であることから、和解したシリアで彼の地位を維持するという考えは現実的ではない。

最終更新日 23/02/2018

このページのトップへ戻る