アルノー・ベルトラム大佐の国民追悼式 [fr]

 フランス南部で発生したテロ襲撃事件で人質の身代わりとなって死亡したアルノー・ベルトラム大佐の遺徳をたたえる国民追悼式が3月28日、パリで行われました。

アルノー・ベルトラム大佐の国民追悼式(2018年3月28日)

 エマニュエル・マクロン大統領は追悼演説の中で、「彼を殺害した犯人の名前がすでに忘却のふちに沈む一方で、アルノー・ベルトランの名前はフランスの英雄的行為を表す名前となりました。そのレジスタンス精神は、私たちがだれであるか、フランスがジャンヌ・ダルクからド・ゴール将軍に至るまで、何のために常に闘ってきたのかをこれ以上なく明確に示してくれます。フランスはすべての覇権、すべての狂信主義、すべての全体主義に対し、その独立、自由、寛容と平和の精神のために闘ってきたのです」と述べました。最後にベルトラム氏をレジオン・ドヌール勲章コマンドゥールに叙し、憲兵隊大佐に任命しました。

フランス大統領府声明(2018年3月24日)

 2018年3月23日にカルカソンヌとトレーブで発生したテロ襲撃事件を受けて、エマニュエル・マクロン大統領は本日(24日)、エリゼ宮(大統領府)で、エドゥアール・フィリップ首相、関係閣僚、捜査に関係する国の諸機関が出席する会合を行いました。

 マクロン大統領はベルトラム中佐の遺徳に敬意を表するとともに、死亡した犠牲者の近親者に国民の哀悼の意を伝えた後、このテロに巻き込まれた負傷者とその近親者が適切な医学的・心理学的治療を受けていることを確認しました。

 マクロン大統領はこの対応が一人ひとりに合わせて個別に行われるよう改めて希望しました。

 パリ共和国検事の管轄下で進められる捜査に関しては、捜査官数百人を動員し、犯行声明を発表したダーイシュ(「イスラム国」)との関連の可能性をはじめ、犯人が襲撃事件を実行するために手助けをした可能性のある共犯者、犯人が過激化する過程の段階について全容を解明しています。

 コロン内務大臣はすべての機関の警戒態勢を維持するため、知事に出した通達を報告しました。マクロン大統領は各県知事が今週、過激化のために手配書の対象となった個人を追跡する県評価グループを招集するよう要請しました。

 マクロン大統領は、市民を守るために自分の命を犠牲にしたアルノー・ベルトラム中佐に敬意を表し、国民追悼式を行うことを決定しました。

アルノー・ベルトラム中佐が死亡(2018年3月24日)

 エマニュエル・マクロン大統領は、アルノー・ベルトラム中佐が今夜(24日)、任務遂行中に受けた負傷により死亡したことを深い悲しみとともに知りました。

 ベルトラム中佐は、たぐいまれな勇気と自己犠牲を示し、トレーブのスーパーマーケットに立てこもったテロリストに人質の身代わりになることを申し出て、民間人の人質女性1人の命を救いました。

 ベルトラム中佐は行動の最中、たぐいまれな冷静さを発揮し、軍人としての美徳を顕著に示しました。これは全国民の尊敬と称賛に値します。

 ベルトラム中佐はすでに軍事教育課程で、この美徳を証明しました。アルノー・ベルトラムは、サン=シール・コエトキダン陸軍士官学校を「イタリア戦線」期生の首席で卒業(1999年)し、彼を「最後まで闘い、決してあきらめない」軍人と評価した上官から、「逆境に断固立ち向かう精神」をたたえられました。次いで国家憲兵隊士官学校に入学、2001年に「ゴーヴネ大尉」期生の首席で卒業しました。

 2003年、国家憲兵隊介入部隊(GIGN)の前身である国家憲兵隊治安介入部隊(GSIGN)に入隊するため、志願者80人の中から採用された7人に入りました。

 2005年、空挺隊員としてイラクに配置され、任地で旅団による表彰とともに軍功十字章を受章しました(2007年)。

 共和国憲兵隊の中隊長として4年間、エリゼ宮(大統領府)の保安業務を高い要求レベルで遂行し、2010年にアヴランシュ中隊長に就任、2014年まで務めました。エコロジー・持続可能開発省の事務次官付顧問として情報収集に携わり、知性や人間関係に関する高い能力を示した後、2017年8月にオード県憲兵隊大隊長補佐として現場に復帰しました。とりわけオード県憲兵隊各部隊のテロ対処能力向上において、その指揮官としての適性や即応力、確実に効果を生む取り組みが、すべての人から高く評価されました。

 アルノー・ベルトラム中佐は、国民のために殉職しました。彼はすでに国民のために大いに尽くしてきました。彼は多くの人命を奪うジハーディスト(聖戦主義者)のテロリストの暴挙に終止符を打つために自らの命を投げ打ち、英雄的な死を遂げました。

 マクロン大統領は故人の未亡人、ご遺族、近親者の方々、ご友人の方々、戦友の方々に衷心より哀悼の意を表します。そしてフランス国民一人ひとりに、故人の遺徳をたたえるよう呼びかけます。

カルカソンヌとトレーブのテロ襲撃事件を受けて、エマニュエル・マクロン大統領が声明を発表(2018年3月23日)(フランス語)

最終更新日 06/04/2018

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