シリア情勢に関するル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣の声明 [fr]

 ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣は4月14日、シリア情勢に関する声明を発表しました。

 皆さま、

 フランス共和国大統領は、ダマスカス近郊の町ドゥーマで、4月7日、バッシャール・アル=アサド政権軍の攻撃中に、化学兵器使用が明らかになり、シリア政府の責任に帰するべきであることを確認しました。この化学兵器攻撃は数十人の犠牲者を出し、現地の医療関連の情報源によると、少なくとも45人、負傷者は数百人に上ります。フランス共和国大統領が2017年5月に定めたレッドラインが越えられました。

 私たちはこのような違反に反応せずにはいないことを表明していました。私たちは安全保障理事会の一貫した機能不全を認めました。そのため私たちは同盟国と連携し、私たちの約束と責任に従って行動しました。

 アサド政権は、20世紀初め以来の化学兵器使用というタブーを破ることを故意に選択しました。7年前から、戦争法と単に人間を完全に無視、軽蔑し、国際規範を破り続けてきました。

 シリアにおける化学兵器使用の拡大は容認できません。

 それを容認できないのは、化学兵器使用が国際法と人道法の基本規範に違反する行為だからです。

 これらの恐怖の兵器の使用は、条約の中でも最も古いものに違反します。それは戦争における化学兵器の使用を禁止した1925年の議定書です。1993年にパリで署名された化学兵器禁止条約にも違反します。シリアは2013年、同条約に加盟しました。これらの兵器の生産と使用は、国祭の平和と安全に対する脅威です。これに違反する国は、自ら国際的に孤立することになります。

 化学兵器の使用拡大を容認できないのは、シリア政府が化学兵器関連施設の完全廃棄を約束したからです。

 安保理は2013年9月、この約束を正式に認め、決議第2118号により、シリアが約束を遵守しなければならないこと、さもなければ国連憲章第7章に基づく措置を受けることを決定しました。第7章には明確な方針があります。それは国際の平和と安全を脅かすものを抑えるために軍事措置を取るということです。

 シリアにおける化学兵器の使用拡大を容認できないのは、フランス共和国大統領の声明発表以来、シリア政府が国際社会の前で交わした約束への違反が招く結果について、だれもが予告されていたからです。バッシャール・アル=アサド政権は、卑劣な兵器を自国民に対して再び使用し、国際法を踏みにじる行為を新たに故意に選ぶことで、どのような危険に身をさらしているのか知っていました。

 私たちの軍隊により進められた行動、私は彼らに敬意を表したいと思います、彼らがフランスのために発揮するプロ意識と冷静さをよく知っているからです、その行動に関する詳細については、フロランス・パルリ軍事大臣から後ほど説明があります。

 この行動は正当です。法の重大な違反に終止符を打つことを目的とします。行動は明確な目標に限定されます。シリア政府が化学兵器による新たな大量虐殺を犯し、自国民に対して恐怖戦略を続行することを食い止めるため、その化学兵器能力を破壊することです。標的を絞った適切な規模の行動です。アサド政権の同盟国や一般市民に被害を与えようとするのではなく、シリア政府にこれらの犯罪行為の続行を断念させるためのものです。シリア政府はこのような兵器を使用することを止めなければなりません。

 シリア戦争は7年前から、悪化と拡大の一途をたどっています。フランスとヨーロッパの安全に悪影響を直接的に及ぼしています。このような背景の中、私たちは2つの優先課題に取り組んでいます。特にダーイシュをはじめとするジハーディスト集団との戦いと、政治的解決を必要とする安定の回復です。政治的解決のみが、シリア国民にとっても、地域にとっても、国際社会にとっても、平和と安全の同義語になり得ます。

 私たちが極めて早急に、政治的イニシアティブを取る理由もそこにあります。私たちには3つの絶対的必要性があります。

  • 1つ目、シリアの化学兵器計画の検証可能かつ不可逆的な廃棄。
  • 2つ目、安保理諸決議が要求するように、シリア全土における停戦と、一般市民への人道的アクセス。これらの決定は、国際法と同様の効力があります。全員に課せられます。しかしこれまで死文化していました。これらを有効化しなければなりません。
  • 3つ目、危機の出口計画、これは政治的解決とともに見いだされなければなりません。私たちは今すぐに、これに貢献できるすべての国とともに努力する用意があります。

最終更新日 20/04/2018

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