イラン核合意に関する仏英独共同声明 [fr]

 エマニュエル・マクロン大統領、イギリスのテリーザ・メイ首相、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は5月8日、アメリカのドナルド・トランプ大統領のイランに関する決定を受けて共同声明を発表しました。

エリゼ宮(フランス大統領府)、2018年5月8日

 われわれフランス、ドイツ、イギリスの首脳は、アメリカ合衆国が包括的共同行動計画(JCPOA : Joint Comprehensive Plan of Action)から離脱するというトランプ大統領の決定を遺憾と懸念をもって受けとめます。

 われわれは共にJCPOAのために絶え間なく積極的に関与することを強調します。この合意はわれわれの間で共有された安全保障にとって特別な重要性を帯びています。われわれはJCPOAが国際連合安全保障理事会によって決議第2231号を通して全会一致で承認されたことを改めて指摘します。この決議はイラン核計画をめぐる対立の解決のための法的拘束力を有する国際的枠組みです。われわれはすべての当事国に、その完全履行に引き続き同意するとともに、責任をもって行動するよう呼びかけます。

 国際原子力機関(IAEA)によると、イランは核兵器不拡散条約(NPT)に基づく諸義務に沿って、JCPOAで定められた制限に従い続けています。世界の安全保障は強化されました。われわれE3(フランス、イギリス、ドイツ)がJCPOA当事国であり続ける理由もそこにあります。われわれ3カ国政府は合意の履行を確保する決意であるとともに、その目的のためにこの集団的枠組みに引き続き参加するその他の当事国と、イランの経済と国民のための合意に基づく経済的利益の維持を確保することも含めて尽力します。

 われわれはアメリカに対し、JCPOAの構造が現状のまま保たれるようにすること、その他の当事国による完全履行を妨げるような措置を一切講じないことを強く求めます。ここ数カ月間、アメリカ政府と掘り下げた意見交換を行った後、われわれはアメリカに対して、JCPOAのおかげで核不拡散分野で得られた前進を堅持するため、その主要な措置の実施を継続できるようにしながら、可能な限りのことを行うよう呼びかけます。

 われわれはイランに対し、アメリカの決定への反応において自制を示すよう促します。イランはIAEA査察官の要求に期限を守って全面的に従いながら、合意の文言に沿って自らの義務を引き続き遵守しなければなりません。IAEAは長期的な検証・監視計画の実施を妨害や制限を受けることなく継続できなければなりません。それと引き換えに、イランは制裁解除の恩恵を引き続き受けなければなりません。イランは合意の文言に従い続ける限り、制裁解除を要求できます。

 疑念の余地があってはなりません。イランの核計画は常に平和目的の民生用にとどまらなくてはなりません。われわれはJCPOAを基礎としつつ、その他の重要な懸案事項も考慮に入れられなければならないことも認識しています。JCPOAの一部措置の期限が切れる2025年以降のイラン核計画に関する長期的枠組みを定めなければなりません。われわれの同盟国および地域のパートナー諸国の安全保障に対する積極的関与は不変である一方、われわれはイランの弾道ミサイル計画および特にシリア、イラク、イエメンにおける地域を不安定化させるイランの活動に関連して、広く共有された懸念事項にも厳格に対処しなければなりません。われわれはこれらの問題に関して建設的かつ相互に有益な議論を始めました。E3は鍵を握るパートナー諸国および地域の関係諸国とこの意見交換を継続することを望んでいます。

 われわれ3カ国の外務大臣とわれわれ首脳は、前向きな展望を見いだすため、JCPOA全当事国と連絡を取ります。

最終更新日 16/05/2018

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