海洋監視分野で初の日仏協力 [fr]

 日本のP-1哨戒機2機が5月1日、ブルターニュ半島南岸のロリアン市近郊にあるラン=ビウエ海軍航空基地に寄航しました。日本の海上自衛隊の航空機とクルーが、フランス海軍の哨戒活動の拠点を訪問するのは史上初です。滞在中、川崎重工業が設計・製造した最新鋭のP-1哨戒機が披露されたほか、日本側のクルーとフランスのアトランティック2哨戒機のクルーが上空と地上で初めて交流しました。日本の海上自衛隊とフランスの海軍航空隊にとって、1万2,000キロメートルの距離を超えて、互いに類似した任務を遂行していることを知る機会となりました。

 海上自衛隊のP-1哨戒機2機はドイツに数日滞在後、ラン=ビウエ海軍航空基地に寄航し、短時間滞在しました。

 P-1哨戒機は4月中旬よりヨーロッパ各地で飛行展示を行い、その一環として同月25日から29日まで、ベルリン国際航空宇宙ショーに参加しました。フランスは今年、同ショーの特別招待国でした。P-1哨戒機はドイツの哨戒活動の拠点であるノルトホルツ海軍航空基地に寄航後、日本に帰国する前にラン=ビウエ海軍航空基地に寄航しました。

 今回の短時間の訪問は、新世代の哨戒機を紹介する機会となりました。このP-1哨戒機は2017年6月、パリ=ル・ブルジェ国際航空宇宙ショーでも展示され、高く評価されました。日仏両隊はさまざまな交流(上空で運用上の交流、地上で技術上の交流、ブルターニュ地方で文化交流)を通して、互いに極めて類似した任務を遂行していることを実感しました。改良型ATL2が近く運用開始されるほか、ヨーロッパで2030年以降に導入予定の次世代哨戒機の定義に向けて検討が開始される中、P-1哨戒機に対するフランス人クルーの好奇心も自ずと高まりました。

 川崎重工業のP-1開発計画は2001年に始まりました。2007年に最初の飛行試験が行われ、2013年に運用が開始されました。重量80トンの優雅なデザインの機体は、洋上監視と潜水艦追尾のために特別に設計されました。アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー、光学・赤外線探知機ターレット、磁気異常探知機、音響処理装置、自己防御装置など、哨戒活動のために最適化された統合型探知システムに加えて、対潜魚雷・対艦ミサイルを機内弾倉と翼下に搭載可能です。

 P-1哨戒機は最終的に、海上自衛隊が運用中のすべてのP-3C哨戒機と入れ替えられる予定です。目標とされる配備機数は約80機で、日本の哨戒機部隊に所属する約100のクルーによって運用されます。

最終更新日 11/05/2018

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