化学兵器使用不処罰に反対する国際パートナーシップ、ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣の演説と警戒リスト [fr]

© Cyril Bailleul
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 ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣は、5月17日と18日に34カ国を集めて開催された化学兵器使用不処罰に反対する国際パートナーシップ第2回会合で演説を行うとともに、警戒リストを公表しました。

 ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣は5月18日、化学兵器使用不処罰に反対する国際パートナーシップ第2回会合で議長を務めました。ル・ドリアン大臣は、4月7日にドゥーマで死者数十人を出した化学兵器攻撃、2018年2月4日にサラケブで行われた塩素ガス攻撃に関する化学兵器禁止機関(OPCW)の5月15日付報告書の発表、3月4日にイギリスのソールズベリーで発生した化学兵器使用を受け、参加国を集めて会合を開くことを希望しました。

 ル・ドリアン大臣はこの会合で以下の演説を行いました。

ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣の閉会演説

パリ、2018年5月18日

 各国の大臣の皆さま、親愛なる同僚の皆さま、

 ご列席の皆さま、親愛なる友人の皆さま、

 われわれは本日、化学兵器使用が国際舞台の前面に再出現するという重大な脅威に対処する方策と手段について議論するため、緊急会合を開催しました。これらの恐怖兵器は前世紀の恐怖によってタブーとなりました。しかしフランスの治安当局が数日前、未然に阻止したテロ計画が示すように、テロは今や化学兵器攻撃の形態をとる可能性があります。

 われわれは1月23日、化学兵器を使用する者の不処罰と闘うため、明確な約束を交わしました。なぜなら不処罰は、この問題においては、不公平感をもたらすと同時に、われわれの集団的安全保障を根幹から侵害するからです。

 以来、約束が守られただけでなく、パートナーシップも拡大しました。というのも新たに9カ国が参加したからです。私はこの場を借りて、良識と人間性ある選択と積極的関与に敬意を表します。われわれは最初から、パートナーシップが包摂的であることを望みました。私はここにいる報道機関の前で、化学兵器使用の不処罰を容認しないすべての国に対し、われわれに合流するよう改めて正式に呼びかけます。

 われわれは再び集まり、兵士や民間人を毒ガスで中毒させる者には不処罰は決してないという明確なメッセージを送ります。

 5年後、10年後、15年後、このような犯罪を犯した者は裁判を受け、自己の行為の責任を負わなければなりません。われわれは犠牲者に対し、そうする義務があります。われわれの集団的安全保障を確保するため、われわれ自身にもそうする義務があります。われわれの国際パートナーシップは、直ちにこれに貢献します。

 われわれは今週、2つの重大な攻撃を受けて緊急に参集しました。1つは3月4日にソールズベリーで、もう1つは4月7日にシリアのドゥーマで発生しました。

 われわれは先ほど全体会議で議論しました。これらの事例をめぐる最も実り多い議論の1つでした。これら2つの攻撃は発生場所も使用された手段も異なりますが、少なくとも共通点が1つあります。それはいずれも化学兵器使用の日常化を通して、われわれの集団的安全保障の根幹を揺るがしていることです。われわれが直面していることの重大性を正確に認識する必要があります。次世代戦用毒物が2018年、公共空間とヨーロッパ大陸で平時に使用された可能性があるのです。ヨーロッパは前世紀に、この種の兵器の使用で大きな被害を受けました。

 われわれは、中でもシリアの事例の重大性を認識しました。ドゥーマでは、女性や子どもを含めて、全住民が毒ガスによる中毒症状に襲われました。この残虐行為は戦時国際法の基本原則に違反しています。これらの残虐行為は最も普遍的で、最も歴史ある国際条約を踏みにじるものです。

 それゆえに行動しなければなりません。われわれは先ほど行った質の高い議論によって、講じるべき実効的な措置について合意することができました。われわれは何よりもまず、化学兵器攻撃が発生した場合、国際社会がその責任者の特定を担うメカニズムを再び備えるように行動します。このメカニズムはシリアのために存在しましたが、その行動はロシアが国連安全保障理事会で拒否権を発動することで絶えず妨害されました。これらの兵器を使用した国、あるいはそのような国を擁護する選択をした国というほんの一握りの国だけが、このような状況を受け入れることができます。

 一方、われわれは完全に同じ方針です。これらの兵器使用の責任者を特定する調査メカニズムの再設置をできるだけ早期に決定することが重要です。このメカニズムはその方法において独立していなければなりません。国の干渉を受けないようにしなければなりません。国の介入なしに選定された専門家によって構成されなければなりません。メカニズムは当然のことながら、責任を明らかにする唯一の権限を持たなければなりません。

 われわれはこのメカニズムを化学兵器禁止機関(OPCW)の保護下に創設する可能性について一致しました。OPCWに対する高い評価はもはや証明するまでもありません。われわれの作業に積極的に参加した同機関のチームの出席に、ここで敬意を表したいと思います。

 OPCW締約国会議の臨時会合の可及的速やかな開催を申し入れることが喫緊の課題です。臨時会合は大多数の国がわれわれの懸念を共有し、行動を決意する用意があることを確認する機会となるでしょう。

 われわれは手を携えて、約束に従い、発生した化学兵器攻撃に関するすべての情報を交換するよう努めました。われわれは中でも、シリアで行われたすべての犯罪に関する調査を委任された国連の各メカニズムと情報交換を行いました。

 私はとりわけ、公正で独立した国際メカニズムのマルキ=ユエル代表、人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長、OPCWの代表者が、われわれの作業に断固とした決意で有効な貢献を果たしていることに感謝の意を表します。彼らがここに出席していることは、国際機関と国の間に存在する補完性を象徴しています。いずれも法と正義の実効性を確保するため、全面的に協力する意思があります。

 われわれはこれらの攻撃に関与した個人と団体をまとめた単一リストの検討も行いました。このリストはわれわれのホームページに掲載されています。

 フランスは今夜、シリアの化学兵器計画の進展に関与した可能性が極めて高いとみられる個人50人に関する警戒リストを公表します。

 それと同時に、フランスは本日、ここで交わした約束に従って、新たな資産凍結の決定を採択しました。シリアの主要な化学兵器研究センターに向けた機微な物質の輸送に関与した12個人・団体に適用されます。

 われわれはより長期的には、シリアは隠すものは何もないと表明しているので、未申告施設も含め、シリアの至る所で査察を許可する仕組みをOPCWに与えることが重要だと考えました。

 親愛なる同僚の皆さま、ご列席の皆さま、

 われわれのパートナーシップは発足から4カ月足らずです。すでにその有用性と有効性を立証しました。われわれはパートナーシップを、化学兵器拡散の脅威に対する対応と、国際正義が果たされるべきいう意思を組み合わせた、先例のない機動的な手段として構想しました。われわれに合流することを選択するすべての国とともに、国際の安全と安定がかかっているこの道を前進し続けます。ボリス・ジョンソン外務大臣に最後に一言お願いします。

 
 ル・ドリアン大臣は、フランスが化学兵器の開発と使用に関与した可能性が極めて高いとみる48人を記載した警戒リストも発表しました。フランスはこれらの個人の活動を細心の注意を払って見守るとともに、これらの個人に関する情報をパートナー諸国と共有します。

PDF - 31.6 kb
警戒リスト
(PDF - 31.6 kb)

 

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最終更新日 23/05/2018

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