日仏の懸け橋:フランソワ・デルクロー「日本とフランスを結びつける共通点や魅力の根底にあるのがスタイルです」 [fr]

 フランス人スタイリストのフランソワ・デルクロー氏が、日本との最初の出合いをはじめ、日本とフランスがスタイル、デザイン、エレガンスの追求を通して表現する、相互に感じる魅力について語ります。

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 「私の日本にまつわる話はとても古いルーツがあります。それは幼い男の子が目を輝かせた思い出にさかのぼります。1970年代、エンジニアの仕事で日本に出張した父が、お土産に小さな白いプラスティック製の置物を買ってきてくれました。それは液晶の目覚まし時計でした。私はメーカー(シャープ)、とてもシンプルで機能的なデザイン、見事に光り輝く画面の数字に至るまで、この未来から来た『モノ』をよく覚えています。中でもよく覚えているのは、取扱説明書(もちろんすべて日本語)に戸惑ったこと、それと時計を合わせるのに苦労して、散々いじくり回したことです。

 この入門的とも言える日本との最初の出合いは、エピソードの範囲を超えて、解読という根本的な問題をすでに投げかけていました。数十年後、私はこの問題に直面することになります。というのも、いずれの外国文化も学ぶことが欠かせませんが、普通のヨーロッパ人が日本の文化と伝統を学ぼうとすると、しばしば極めて高い特異性と根本的な違いが立ちはだかるからです。規範や慣習を読み解くことは、最初に挑むべきチャレンジの一つです。

 この一般論的な特異性のほかにも、私は日本で働きながら、日本とフランスを結びつける共通点や相互に感じる魅力があるという直感を確認することができました。というのも両国はスタイルの問題で一致しているからです。2つの文化はそれぞれの文化圏で、暮らしの美学やエレガンスの表現形式、デザイン、装飾美術、建築、美食の面で多大な影響を与えました。学ぶことは不可欠とはいえ、そこに出合いを容易にする本質的な共通点があります。

 そうしたすべてが、私にとって、唯一無二の貴重な経験であり、尽きることのない感嘆と喜びの源です。この後者の概念が、ここでもまた表現の仕方の違いこそあれ、両国の国民と文化を結びつけているのです」

フランソワ・デクロー氏の略歴

 パリの複数の大手スタイル・コンサルティング会社に数年間勤務した後、2006年に「アン・ヌーヴェレール(Un Nouvel Air)」を設立。生活美学、デザイン、高級品のためにトレンドやアートディレクションに関するコンサルティングを専門としながら、世界各地の顧客にソリューションを提供し続けています。2012年以来、東京のインテリアショップにもコンサルティングを行っています。

最終更新日 27/07/2018

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