没後50年 藤田嗣治展 [fr]

 日本で生まれ、人生の約半分をフランスで暮らした画家、藤田嗣治(レオナール・フジタ)の大回顧展が7月31日(火)から10月8日(月・祝)まで、東京・上野の東京都美術館で開催されます。

 藤田嗣治『カフェ』
藤田嗣治『カフェ』
1949年、油彩・カンヴァス、ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)蔵
Photo © Musée La Piscine (Roubaix), Dist. RMN-Grand Palais / Arnaud Loubry / distributed by AMF
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017
藤田嗣治『自画像』
藤田嗣治『自画像』
1929年、油彩・カンヴァス、東京国立近代美術館蔵
Photo © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017
藤田嗣治『タピスリーの裸婦』
藤田嗣治『タピスリーの裸婦』
1923年、油彩・カンヴァス、京都国立近代美術館蔵
Photo © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017
ローラン・ピック駐日フランス大使が7月30日、オープニング・セレモニーに出席
ローラン・ピック駐日フランス大使が7月30日、オープニング・セレモニーに出席

 
 藤田は1886年に生まれ、西洋文化にも明るい教養のある家庭で育ちました。中学校に通う傍ら、暁星中学校夜間部でフランス語を学びました。東京美術学校(現東京芸術大学美術学部)で西洋画を学んだ後、渡仏を決意、1913年8月6日朝にパリのモンパルナスに着きました。

 それ以来、ピカソ、ドラン、レジェ、マティス、スーティン、モディリアーニら若手芸術家のコミュニティに加わりました。ドランブル通り5番地のアトリエで画業に専念し、ルーヴル美術館で名作を模写、モンパルナスのカフェ「ラ・ロトンド」に通う日々を送りながら、1917年6月に最初の個展をシェロン画廊で開きます。これがパリの批評界と画壇から好評を博しました。とりわけ裸体をはじめとする西洋絵画のモチーフを、乳白色の下地に水墨画を思わせる力強い黒線で描いた画風が評価されました。この独創的なスタイルは、19世紀にヨーロッパで起こった最初の日本美術ブームに倣って、第2のジャポニスムと形容されることもありました。

 一躍パリ画壇の寵児となった藤田は、狂騒の20年代を華麗に過ごしました。そしてフランス人女性リュシー・バドゥーに夢中になり、ユキ(雪)と名付け、彼女が藤田のミューズとなります。フランスは1925年、藤田にレジオン・ドヌール勲章を授与し、その優れた業績をたたえました。

 ユキが詩人ロベール・デスノスに傾いて彼のもとから去ると、藤田は渡米し、南北アメリカを巡った後、日本に一時帰国します。1950年、最後の妻となる君代を連れて永久にパリに戻りました。1955年、フランス国籍を取得、キリスト教の洗礼を受けます。晩年は1968年に死去するまで、神秘性と芸術性に満ちた祈りのときを過ごしました。遺体は今日、亡くなる2年前にフレスコ画を完成させたランスのノートル=ダム・ド・ラ・ペ礼拝堂、通称フジタ礼拝堂に埋葬されています。

 今回の過去最大規模の回顧展は、100点を超える作品を一堂に展示、藤田の作品と波乱万丈の生涯に新たな光を当てます。

 本展は10月19日(金)から12月16日(日)まで、京都国立近代美術館で巡回開催されます。さらに「ジャポニスム2018」の一環として、2019年1月16日(水)から3月16日(土)まで、パリ日本文化会館でも一部の作品が展示されます。

東京

  • 会期:2018年7月31日(火)~10月8日(月)
  • 会場:東京都美術館 (〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36)
  • 開館時間:9:30~17:30
    金曜日は20:00 まで 、8月の金曜日は21:00まで
    入館は閉館の30分前まで
  • 休館日:月曜日、9月18日(火)、25日(火)
    ※ただし、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、24日(月・休)、10月1日(月)、8日(月・祝)は開館
  • 詳細:東京都美術館

京都

  • 会期:2018年10月19日(金)~12月16日(日)
  • 会場:京都国立近代美術館(〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1)
  • 開館時間:9:30 ~17:00
    金・土曜日は20:00 まで(入館は閉館の30分前まで)
  • 休館日:月曜日
  • 詳細:京都国立近代美術館

パリ

  • 会期:2019年1月16日(水)~ 3月16日(土)
  • 会場:パリ日本文化会館(101 bis, quai Branly 75015 Paris)
  • 開館時間:12:00~20:00
  • 休館日:日曜日、月曜日
  • 詳細:ジャポニズム2018

最終更新日 02/08/2018

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