ジェラール・ムールー氏がノーベル物理学賞を受賞 [fr]

 フレデリック・ヴィダル高等教育・研究・イノベーション大臣は10月2日、ドナ・ストリックランド、アーサー・アシュキン両氏とともに、ノーベル物理学賞の受賞が決まったフランス人のジェラール・ムールー氏に心から祝意を表しました。

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 ジェラール・ムールー、ドナ・ストリックランド両氏の研究は、超短・超強度パルスの創出によるレーザー強度の増幅を可能にしました。そこから生まれた「チャープパルス増幅」と呼ばれるレーザー増幅法は、1,000兆分の1秒の壁を越え、それまで理論物理学の領域でしかなかった原子や分子の内部ダイナミクスへの到達を可能にし、実験物理学の限界を押しやりました。さらにレーザーによる粒子加速への道を開いたことで、相対性物理学の新しい領域を探求し、真空の物理的性質をよりよく理解することもできるようになりました。

 これらの目覚しい業績は物理学の進歩に対する貢献のほかにも、産業分野や医学分野に広大な応用範囲を切り開きました。例えば、レーザーは近視や白内障の患者の治療により広く、よりよく使用されるようになりました。

 ジェラール・ムールー氏はグルノーブル大学を卒業後、ピエール・エ・マリー・キュリー大学(UPMC、現ソルボンヌ大学)で博士号を取得、研究生活の大半をフランスとアメリカの主要研究機関で過ごしました。とりわけフランス応用光学研究所(LOA)、エコール・ポリテクニック/国立科学研究センター(CNRS)/ENSTAパリテック共同研究ユニットを指揮しました。

 今回の受賞は傑出した研究業績を認めるとともに、フランスの物理学が理論物理学と実験物理学の両分野で占める特別な地位を証明しました。これはわが国の研究界全体にとって、極めて大きな誇りです。

最終更新日 03/10/2018

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