G20ブエノスアイレス・サミット:多国間主義を守ることがフランスの最重要課題 [fr]

 2017年12月1日からG20(主要20カ国・地域)議長国を務めるアルゼンチンは2018年11月30日から12日1日まで、ブエノスアイレスで首脳会合(サミット)を開催します。今回のサミットは世界金融危機に対応して2008年に開催された第1回サミットから10年目を迎えます。ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣が、エマニュエル・マクロン大統領に同行してサミットに出席します。

 G20議長国アルゼンチンは2018年、3つのテーマを特に強調することを望みました。それはデジタル時代の労働の未来という観点から、雇用・教育・イノベーションに関連した諸問題、開発のためのインフラ計画の資金調達、持続可能な農業と食料安全保障です。

 今回のサミットに際して、フランスはグローバルな主要課題に対する集団的アプローチを擁護します。

フランスの5つの優先課題

 この野心は5つの大きな優先課題を通して具現化されます。これらの優先課題は多国間主義の活力が不可欠です。

  • 気候に関するパリ協定の活力を継続させることと、生物多様性への取り組みを強化すること。気候変動対策の緊急性に直面し、過去2回のワン・プラネット・サミットを受け、ポーランド・カトヴィツェで開催される国連気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)開幕を数日後に控える中、フランスとそのパートナーは環境に対するG20の刷新された取り組みを主張します。
  • 開放的かつルールに基づいた公正な多国間貿易システムを守ること。このことは表裏一体である2つの行動に表れます。それは保護主義を拒否することと、競争条件の公平性および世界貿易機関(WTO)のルールの効果的な適用を確保することです。この目標の妨げとなる不適切な一方的措置や不公正な貿易慣行に長期的に対応するため、G20ブエノスアイレス・サミットはとりわけWTO改革に関するロードマップを承認する機会となるべきです。
  • 2017年のG20ハンブルク・サミットや2018年4月25日と26日にパリで開催されたテロ資金供与対策国際会議で得られた優れた成果を踏まえて、テロおよびテロ資金と闘うこと。テロ資金供与対策国際会議のフォローアップ会議が2019年、オーストラリアで開催されます。
  • 持続可能な開発の諸課題や2030アジェンダの履行について前進すること。とりわけ女子教育をはじめとする教育は、マクロン大統領が掲げる優先課題の一つです。男女平等も同様で、これはG20の作業における分野横断的な課題です。開発資金調達と後発開発途上国における債務履行困難リスクの防止も2018年の重要課題です。貧困国で債務水準が再び上昇する中、公的・民間債権者による資金調達の持続可能性と透明性を強化する必要があります。
  • よりよく規制され、より包摂的なグローバル化を以下の側面を通して推進すること。
    • 財務の健全性、そのための汚職および不正な資金の流れとの闘いに対するG20の積極的関与、パラダイス文書で明らかになった情報を受け、租税分野で協力しない裁判所に対する圧力の維持。
    • デジタル的側面(デジタル企業に対する課税、巨大インターネット企業に対する公正な競争の促進、個人データの保護)。
    • フランスは他国に対し、サイバー空間における民間アクターの責任を強化するため、「サイバー空間の信頼性と安全性のためのパリ・コール」を支持するよう呼びかけます。
 G20各国首脳の個人代表であるシェルパは、作業全体の一貫性を確保し、自国の首脳のために交渉を進めます。シェルパはG20の声明をめぐる交渉を決着させるため、サミットに先立って、11月26日から28日までブエノスアイレスで4回目となる最後の会合に臨みました。
 10のG20関係閣僚会合も1年を通して開催されました。そのうちの1つである外相会合は5月20日と21日、ブエノスアイレスで開催されました。

2019年のG20議長国は日本

 G20ブエノスアイレス・サミット閉幕後、G20議長国はアルゼンチンから日本に引き継がれます。次回のG20サミットは2019年6月28日と29日、大阪で開催されます。

 フランスは2019年、G7議長国を務め、2019年8月24日から26日までビアリッツでG7サミットを開催します。そうした中、マクロン大統領と安倍晋三総理大臣は2018年10月17日、パリで首脳会談を行い、来年2つの枠組みの作業を連携させるため、協力して取り組むことで一致しました。

最終更新日 29/11/2018

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