フランス、ヨーロッパ、世界の野心的な取り組み「生物多様性を守る」 [fr]

 生物多様性を守るためには、ヨーロッパ・レベル、世界レベルで行動する必要があります。しかしフランスではすぐに始まります。

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 「生物多様性版のIPCC」とも呼ばれる「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)」の専門家は5月6日、地球上の生物の健康状態に関する報告書を発表しました。この報告書は2020年10月に中国で開催される生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)に向けて、向こう1年間の動員と国際交渉の科学的基盤となります。COP15では2015年の気候に関するパリ協定にならい、野心的な合意の形成を可能にしなければなりません。

 50カ国の専門家150人が1万5,000点近い資料を3年間にわたって調査研究した集大成である報告書は、憂慮すべき現実と予測を前面に出しています。とういうのも人間活動による生態系の悪化が、地球を6回目の生物種大量絶滅へと押しやっているからです。

 だれ一人としてこの運命を受け入れることはできません。エマニュエル・マクロン大統領はその重要性を認識し、環境保全をすでに行動の優先事項に掲げています。フランスが2年間で、この問題に対する強い立場と野心を公にした理由もそこにあります。

  • フランスは化石エネルギーから脱却するため、自国領内の石油とガスの生産に終止符を打つ法案を可決した世界で唯一の国
  • パリ協定からの離脱を望む国との貿易協定の締結に反対を唱えたヨーロッパで唯一の国
  • 除草剤成分「グリホサート」から3年で脱却することをめざすヨーロッパで唯一の国
  • 森林を破壊して生産された産物の輸入を防止する戦略を備えたヨーロッパで唯一の国
  • フランスは石炭火力発電所の閉鎖を法律に盛り込んだG7で最初の国

 国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)から数年後、フランスは気候と生物多様性の保全に向けた動員と国際行動の先頭に立つ意思を再び明確に示すため、IPBES総会第7回会合を自国で開催することを望みました。

 フランスは単独でIPBESの予測に抗うことはできません。気候と生物多様性は地球上のすべての国だけでなく、非国家アクターもかかわる問題です。それゆえにエマニュエル・マクロン大統領は、最近ではケニアで開催されたワン・プラネット・サミットのときのように、すべてのアクター(政府、NGO、企業、投資家、地方銀行、国際機関など)を動員するために一連の行動を進めています。

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 大規模な首脳会議だけでなく、どの外交上の会合も気候という大義を掲げる新たな機会となります。例えば中国の習近平国家主席が3月、フランスを国賓訪問した際には、気候と生物多様性の分野で前進が得られました。

 このようにフランスは行動していますが、われわれはさらに輪を広げて、より前進することができますし、しなければなりません。

 例えば、生物多様性保全対策として、以下の事項が挙げられます。

  • 国内で動員を推進
  • 昨年7月に発表された生物多様性プランの1年間の評価を実施
  • 環境防衛評議会の生物多様性を扱う会合を近く開催

 教育と研究が総動員されます。普遍的国民役務によって、すべての若者の意識を高め、エコロジカル・シチズンシップの基礎を彼らに与えることができます。

気候と生物多様性のための闘いにおいて、「若者はわれわれの第一に挙げるべき同志です」
 
エマニュエル・マクロン大統領、2019年5月6日、記者団に発言
「気候は国やヨーロッパのプロジェクトの中核でなければなりません。期待に対してより具体的に、より抜本的に応えるため、より大幅に方法を変えられるようにすることを望みます」
 
エマニュエル・マクロン大統領、2019年4月25日、記者会見で発言

 エマニュエル・マクロン大統領は生物多様性に関する世界の科学界との会合で、自身の野心をヨーロッパ・レベルに引き上げる決意を改めて示しました。野心的目標はすでに発表されています。

  • われわれの健康と環境を守るため、2025年までに植物防疫剤の使用量半減
  • 共通農業政策改革の一環として、環境保全に取り組む農業者の所得向上

 環境サービス手当の支給が数カ月中に、フランスで試験的に実施されます。2019年から2020年までに1億5,000万ユーロが割り当てられ、生け垣の設置、ミツバチを保護する措置の実施、湿地帯の保護、有機農業への転換、殺虫剤の使用量削減などに取り組む農業者に支給されます。

  • 森林を破壊して生産された農作物の輸入を2030年までに停止

 土壌の悪化は気候変動の極めて大きな要因です。これはIPBESの報告書で確認されていることですが、森林破壊だけで人為起源の温室効果ガス総排出量の約10%を占めています。

動画:マクロン大統領が生物多様性に関する世界の科学界との会合後に声明を発表(フランス語)

「気候に関しては、プランB(代替案)はありません。
というのも、地球Bがないからです」
 
エマニュエル・マクロン大統領、2017年6月1日

最終更新日 07/05/2019

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