G7デジタル大臣会合:信頼できるデジタルを共に築く [fr]

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 デジタル技術は今日、われわれの経済、社会、日常にすっかり溶け込んでいます。しかしその成功に相応した課題が持ち上がっています。この技術は指針がないため、暴力や不安定、不平等を伝達する媒体に変わりかねません。デジタル社会やデジタル経済において、新たな信頼を確保し得る共通の価値観と野心を明確に示すため、かつてないほど国際協力が必要となっています。

 こうした背景の中、G7デジタル大臣非公式会合が5月15日、パリで開催されました。デジタルイノベーション分野で優先されるべき要求や価値観に加えて、これらの技術が不平等との闘いのために果たし得る役割について検討することが目的でした。今回の会合はG7ビアリッツ・サミットや、フランスが2018年に発表し、2019年10月末に開催される予定の第1回国際科学フォーラム「人類のための人工知能」を見据えたものになりました。

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議論の対象となる3つの主要テーマ

インターネット上のヘイトコンテンツとの闘い

 ネット上のヘイトと闘うことの難しさは、より効果的な行動の枠組みをオンラインプラットフォームを通じて共同で構築する必要があることを示しています。G7諸国は自国民の権利やネット上の自由の尊重を確保できなければなりません。

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人工知能(AI)技術の発展と、不平等との闘いへの貢献

 G7議長国フランスはカナダと進めた作業を踏まえて、AI問題も議題に入れ、人間を中心としたAIの発展に向けた方向性の提示を長期的に担う「人口知能に関する国際専門家グループ」(G2IA)をビアリッツで正式に立ち上げる予定です。閣僚会合「テック・フォー・ヒューマニティ」では、G2IAの権限とガバナンスの準備が行われます。この制度上の問題のほかに、本会合では不平等とAIの諸問題(データセットとアルゴリズムによるバイアス、不平等と闘うための新しい応用など)をめぐる対話が開始されます。

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5Gのようなデジタル技術の信頼性強化が必要とされるデータ経済時代におけるG7戦略に関する検討

 デジタル技術の展開は、その特性やそれが媒介する新しい用途のせいで脅威をさらに高め、電子通信の安全性、ひいてはすべての経済活動に重くのしかかるとみられます。その上、これらの技術は国際的なデータ移転や、デジタル技術の発展にとって決定的となるデータの収集と蓄積などに関する適用可能なルールとともに、データの流れの活用に常に一段と基礎を置くようになっています。そうした背景の中、G7諸国は私生活や個人データの保護のような基本的権利の尊重を保証する信頼できる環境を自国民に確保しながら、イノベーションの発展とデジタル技術の普及の両立を図る戦略を導入する義務があります。

 今回の会合の目標を紹介する報道資料(英語)をダウンロードできます。

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G7デジタル担当大臣会合の開催結果 - JPEG

G7デジタル担当大臣会合の開催結果

最終更新日 02/08/2019

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