第5回日仏サイバーセキュリティ・ワークショップ 開催報告 [fr]

 第5回日仏サイバーセキュリティ・ワークショップが4月23日から25日まで、京都大学で開催されました。このワークショップは、在日フランス大使館の主導で2015年に開始されたサイバーセキュリティ分野における日仏協力の一環です。約80人の専門家が3日間にわたって参加しました。会期中、サイバーセキュリティ研究の進捗状況と現在の課題を発表する全体セッションと、テーマ別作業部会による個別セッションが交互に行われました。

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第5回日仏サイバーセキュリティ・ワークショップ
© 在日フランス大使館

 サイバーセキュリティをテーマにした日仏学術協力は2015年に始まりました。以来、産官学の専門家グループがフランスと日本で交互に開催される年次イベントで一堂に会しています。このイベントはフランスの国立情報学自動制御研究所(Inria)と国立科学研究センター(CNRS)、日本の情報通信研究機構(NICT)と慶應義塾大学が共同で開催しています。

 この交流を通して8つの日仏作業部会を中心に対話が構築され、サイバーセキュリティの全課題を取り上げられるようになりました(ワークショップの案内とプログラムの詳細はこちらをご覧ください)。この2国間学術対話が時間をかけて定着したことで、この対話の枠組みを構成する作業部会のメンバーは、安定した強いつながりで結ばれています。今回で5回目を迎えるワークショップは、これらの専門家が研究成果を共有し、各人の経験によって相互に知識を深めるとともに、それぞれのプロジェクトの次の段階を見据えて意見を交換することができました。

 ワークショップの初日と2日目の午前中は、全体セッションで発表が行われました。そこでは現下の主要な課題が取り上げられました。例えば、日本とフランスで相次いで開催されるスポーツイベント(ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピック競技大会)に関連したリスクや、グローバル化に伴うサイバー脅威の地政学的課題などです。

 2日間の午後には8つの作業部会の個別セッションが並行して行われました。このワークショップは参加者にとって、とりわけ日仏研究所間の学生交流を通して、今後1年間の研究協力に弾みを与える貴重な機会となっています。

 最終日はサイバーセキュリティに関する日仏両政府の政策と、世界的規模のサイバー脅威の動向をめぐる議論が行われました。

 今回のサイバーセキュリティをめぐる日仏対話では、ドイツとの協力に向けた第一歩が踏み出されました。この3国間協力の動きは、2018年11月に東京で開催された人工知能に関する日独仏合同シンポジウムをきっかけに始まりました。これは3カ国がシンポジウム後に発表し、デジタル問題に関する3国間協力を強化する意思を表明した共同声明の趣旨に沿うものです。

 次回のワークショップは2020年4月、フランスで開催される予定です(会場・日時未定)。中間会合も今年11月4日と5日、フランスで開催される予定です。

最終更新日 16/05/2019

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