G7メス環境大臣会合の開催結果 [fr]

 生物多様性の衰退と気候変動に関する科学的な警告が増える中、フランスは5月5日と6日、生物多様性および気候の保全を通した不平等との闘いをテーマに、G7各国の環境大臣と複数の招待国の代表を集めて会合を開催しました。この関係閣僚会合では、生物多様性の衰退および気候変動と闘うための具体的なコミットメントを得ることができました。

 今回のG7環境大臣会合は、気候変動の多種多様な現実を反映するとともに、環境問題に関する国際的な行動を活発化させるため、9カ国が招待され、このG7会合に出席、メンバー国と同じ資格でコミットしました。

 同様に、市民社会の重要性を認識するフランスは、今回の関係閣僚会合にNGO、企業、その他の団体が幅広くかかわることを望みました。これらの民間アクターは気候変動と環境的脅威により生じた課題に対処するため、各国代表団と並んで討議に臨みました。

 G7環境会合の課題の1つは、生物多様性関連の課題に対する行動を、気候変動に対する行動と同じレベルに引き上げることでした。今回の関係閣僚会合では、この分野で顕著な前進を遂げることができました。参加国は2日間にわたり、以下の4つの柱を中心に討議しました。

© MTES/Terra/Arnaud Bouissou
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1. 不平等と連帯的環境移行

 不平等との闘いがG7議長国フランスの最優先事項であることから、今回の関係閣僚会合では、男女平等に特に重点を置きながら、不平等と連帯的環境移行に取り組みました。こうした観点から、環境破壊の影響における男女平等に官民アクターを動員するため、イニシアティブ「ジェンダーに配慮した環境行動・訓練(GREAT)」が立ち上げられ、ドイツ、カナダ、フランス、イタリア、日本、イギリス、ヨーロッパ連合、エジプト、ガボン、インドネシア、メキシコ、ニジェール、ノルウェーが参加しました。

 持続可能な廃棄物管理をめぐるイニシアティブも発表され、ドイツ、カナダ、フランス、アメリカ、日本、イギリス、ヨーロッパ連合、さらにエジプト、ニジェール、ノルウェー、インドネシアの支持を得ました。脆弱な住民に対する影響を抑えながら、包摂的な移行と持続可能な廃棄物管理を推進することを目標とします。

© MTES/Terra/Arnaud Bouissou
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2. 生物多様性と気候に関する科学的な警告と国際的行動

 エマニュエル・マクロン大統領の約束に従って、G7環境大臣会合は2020年までに国際舞台における生物多様性衰退問題の位置づけを高めることに貢献しました。今回の関係閣僚会合と並行して、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)の第7回総会が4月29日から5月4日まで、パリで開催されました。IPBESの専門家が生物多様性の衰退加速に警鐘を鳴らす一方で、関係閣僚会合は参加国が生物多様性をよりよく保全するため、各国のコミットメントを強化することを具体的に約束する生物多様性に関するメス憲章を採択しました。

© MTES/Terra/Arnaud Bouissou
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3. 生物多様性と気候のための具体的な解決策

 G7環境大臣会合に出席した国々は、生物多様性に対する重大な圧力に対処するための具体的な解決策についても検討しました。

  • 持続可能な農業サプライチェーンによって森林破壊の阻止をめざすイニシアティブが発表され、ドイツ、カナダ、フランス、イタリア、イギリス、ヨーロッパ連合、ノルウェーが支持しました。これらの国は原料農産物サプライチェーンが引き起こす森林破壊に終止符を打つため、このサプライチェーンの持続可能性を改善する必要性を再確認しました。
  • カナダとインドも参加を決めた大型類人猿生存パートナーシップ(GRASP)に対する支持は、ドイツ、アメリカ、フランス、ガボン、イギリス、ヨーロッパ連合、インドネシア、ノルウェーなど、すでにGRASPに参加しているその他のパートナーの努力に貢献することになります。脅威にさらされているこの動物種を保護するだけでなく、民間セクターを動員して持続可能な生産・消費形態を促進しながら、大型類人猿の生息地を保護することも目標とします。
  • 国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)は、関係アクターの動員、サンゴ礁の管理方法の改善、サンゴ礁の生態系に関する知識の共有と交換を可能にする唯一のパートナーシップです。ドイツとカナダがICRIに参加する意向を表明した一方、ノルウェーとインドは再参加することを再確認しました。フランス、アメリカ、日本、イギリス、さらにエジプト、フィジー諸島、インドネシア、メキシコはすでにメンバーとして参加しています。
© MTES/Terra/Arnaud Bouissou
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4. 生物多様性保全のための資金調達

 G7環境大臣会合では、気候変動ファイナンスにならって、真の「生物多様性ファイナンス」に向けた事前準備を行うことができました。G7議長国フランスにより要請された2つの報告書が発表されました。

  • 経済協力開発機構(OECD)は、生物多様性保全の経済的利益、生物多様性保全のための資金の流れの定量化、生物多様性に対するさまざまな圧力の測定可能性に関する報告書「Biodiversity : Finance and the Economic and Business Case for Action」を発表
  • 世界自然保護基金(WWF)は、アクサと協力し、投資の意思決定に生物多様性に対するリスクを組み込むことを目的とした報告書「Into the wild : integrating nature into investment strategies」を作成
  • カナダは、国々が海洋のリスクと強靭性に対して行動することを目的とした「海洋リスク・レジリエンス同盟(ORRAA)」を提案しました。G7のすべてのメンバーが参加を決定、その他の国も近く参加することが見込まれます。
© MTES/Terra/Arnaud Bouissou
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 本質的な問題に関する行動を大幅に拡大することができた今回の関係閣僚会合は、地球の保全のために決定的に重要な時期において、G7議長国フランスと今後開催される国際会合のより幅広い枠組みの中に組み込まれます。

 さらに国際社会全体が直面する課題に立ち向かうためにパートナーを結集し、気候と生物多様性のために行動するというフランスの意気込みを示す重要な指標です。

 今回の会合でG7環境大臣により採択された閣僚声明(英語)すべての成果文書(英語)がダウンロードできます。

最終更新日 21/06/2019

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