フランスが北朝鮮の制裁回避を防止する海上監視活動に参加 [fr]

 フランスのヨーロッパ・外務省は6月17日、北朝鮮の制裁回避を防止する海上監視活動への参加に関する文書を発表しました。

核拡散と闘う国際社会

 北朝鮮による大量破壊兵器、中でも核兵器と弾道ミサイルの継続的な開発は2000年代以降、地域と世界の安全保障上の脅威になっています。北朝鮮の一部のミサイルがヨーロッパに到達できる射程距離を有することから、これは直接的な脅威ですが、同時に間接的な脅威でもあります。というのも、北朝鮮が資機材と技術を他国へ移転させているからです。これらの大量破壊兵器計画の進展は、核兵器不拡散条約を柱とする国際核不拡散体制に反するとともに、国際安全保障を不安定化させています。

 この脅威に対して、国連安全保障理事会はこうした違法な計画を止めさせ、北朝鮮当局を交渉のテーブルにつかせることを狙った複数の決議を採択しました。2017年に採択された最新の決議には、北朝鮮の石油輸入量と石炭輸出量を制限する経済制裁措置が盛り込まれています。

 北朝鮮当局は自国船舶が外国船舶から石油をひそかに入手して持ち帰る、洋上での積み替え(「瀬取り」)を実施し、制裁措置の回避に力を入れています。安保理決議の履行に積極的に関与するフランスと、アメリカや日本、イギリスなどの同盟国は2018年以降、石油の積み替えに関する制裁措置の順守を監視する活動に貢献しています。

安保理制裁の履行に積極的に関与するフランス

 フランスは安保理常任理事国として、安保理の決定を順守させる特別な責任を担います。この目的に沿って、フランスは北東アジアに軍事手段を一時的に展開することを決めました。われわれのパートナー諸国とともに瀬取りを検出し、資料で裏付けするとともに、これを抑止することが狙いです。収集された情報は、北朝鮮に関する国連専門家パネルに伝達されます。これによって決議に違反する行為を明白にし、関係国に首謀者に対する措置を講じるよう促すとともに、専門家パネルの調査を開始させることができます。この調査は瀬取りにかかわった船舶や、瀬取りを可能にする団体に制裁を科すに至らしめることができます。

 初めにフランスの哨戒機「ファルコン200」が2019年3月、日本から北朝鮮の違法な海上活動を監視する活動を行いました。次いでフランスのフリゲート艦「ヴァンデミエール」が4月、北朝鮮による、または北朝鮮のために洋上で実施された瀬取りを監視し、確認するために展開されました。これらの手段はパートナー諸国と連携して展開され、アメリカ、イギリス、日本といったパートナー国との相互運用性の強化を可能にするとともに、フランスが信頼できる献身的な軍事パートナーであることをすべての人に改めて示しました。この積極的な関与は、北朝鮮の大量破壊兵器の完全かつ検証可能で不可逆的な廃棄に貢献し、朝鮮半島の平和に向けて前進するという共通の意思に基づくものです。

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フリーゲート艦「ヴァンデミエール」
© Ministère des Armées

いまだ発展途上の仕組みに確かな手ごたえ

 ファルコン200は飛行中、約20件の瀬取りを確認し、中には北朝鮮を利する可能性があるものもありました。フリゲート艦「ヴァンデミエール」の存在だけでも抑止効果があることが明らかになり、複数の瀬取りが慌しく中止に追い込まれました。他方、同じ不審船が複数回にわたり確認されました。船籍詐称や偽名使用の行為で知られる給油船「Yuk Tung」です。同船は北朝鮮を直接的に利する違法な活動で仲介役を果たしている疑いがあります。この事案はフランスが直接確認し、この船舶に関する調査報告を最新報告書で行っていた国連専門家パネルに通報しました。

 その他の事案もパートナー諸国により確認され、この監視活動の重要性が示されました。イギリス海軍は2019年3月、漁船を装って船籍不明の船舶との間で瀬取りを実施した北朝鮮タンカーを特定しました。昨年5月には、パナマ籍船と北朝鮮籍船との間で同種の行為が行われたことが確認されました。国連に通報されたパナマ籍船は、後に船籍を剥奪され、寄港が禁止されたことで、違法な活動の継続が阻止されました。

 こうした最初の有望な成果に基づき、監視活動の重要性を認識するフランスは、同種の展開を再び実施することをすでに検討しています。

最終更新日 19/06/2019

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