坂井セシル氏が国家功労勲章を受章 [fr]

 日仏会館・フランス国立日本研究所の坂井セシル所長が7月24日、ローラン・ピック駐日フランス大使により、国家功労勲章シュヴァリエに叙されました。

坂井セシル氏
坂井セシル氏
© 日仏会館・フランス国立日本研究所
ローラン・ピック駐日フランス大使が坂井セシル氏に勲章を伝達
ローラン・ピック駐日フランス大使が坂井セシル氏に勲章を伝達
© 日仏会館・フランス国立日本研究所
坂井セシル氏とローラン・ピック駐日フランス大使
坂井セシル氏とローラン・ピック駐日フランス大使
© 日仏会館・フランス国立日本研究所

 
 日本とフランスという2つの文化圏で育った坂井氏は、リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京でバカロレアを取得した後、両親の影響下で日本語と文学を学ぶ道に進みました。というのも、母親はプルーストの専門家であると同時に東京大学で教壇に立った初の女性で、父親も同大学で物理学を教えていたからです。

 1978年に日本語の修士号を、翌年に近代文学の修士号を取得した坂井氏は、早稲田大学に留学しました。その後、「20世紀日本の大衆文学」と題する論文を書き上げ、1983年にパリ・ディドロ大学で極東研究の博士号を取得しました。その後、同大学の教壇に立ち、2007年から2009年まで副学長を務めました。また2006年から2007年まで京都大学に、2014年から2015年まで東京大学に客員教授として赴任しました。

 1968年にノーベル文学賞を受賞した川端康成に傾倒し、「掌の小説」(ガリマール社、2012年)、短編集「富士の初雪」(アルバン・ミシェル社、2014年)などを翻訳しました。自著「日本の大衆文学史-事実と展望(1900-1980)」(ラルマタン社、1987年)は、日本でも翻訳され、1997年の大衆文学研究賞を受賞しました。このほかにも「ほの暗さの川端-曖昧な文体に関するエッセー」(PUF社、2014年)を上梓しました。

 2016年から2019年まで、日仏会館・フランス国立日本研究所の所長を務めました。

 このたびの受章は、日仏関係において坂井氏が果たした重要な役割と、日本近現代文学、翻訳学、詩学、文学と文化の社会学の各分野における功績を讃えるものです。

最終更新日 07/08/2019

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