対ダーイシュ国際有志連合共同閣僚声明 [fr]

 対ダーイシュ(「イスラム国」)国際有志連合は11月14日、アメリカのワシントンで閣僚級会合を開催後、共同閣僚声明を発表しました。

 対ダーイシュ国際有志連合とそのパートナーであるイラク治安部隊およびシリア民主軍は、5年に及ぶ軍事的・文民的関与の末、イラクとシリア北東部をテロ組織の支配から解放した。ダーイシュは最盛期にイラクとシリアの大都市を含む11万平方キロメートル近くの地域を掌握し、外国人テロ戦闘員4万人以上を引き寄せた。有志連合の作戦はダーイシュ支配下の約770万人を解放した。有志連合メンバーはイラクとシリアの住民のために、人道支援・安定化資金200億ドル以上を集めることに貢献し、地域共同体を安定させるために警察・治安部隊要員22万人以上を養成し、装備を供与した。有志連合の直近の成功例は、ダーイシュの指導者アブー・バクル・アル=バグダディを潜伏先の複合施設で死亡させたアメリカ軍の急襲作戦である。

 これらの成功は重い犠牲の上で可能になった。シリアとイラクの地域パートナー数万人がダーイシュとの戦闘で犠牲になり、有志連合の兵士100人以上がダーイシュを撃破するための任務中に命を落とした。有志連合の複数のイタリア人兵士が先日、イラクで即席爆発装置によるテロで重傷を負った。

 今日、この成功とダーイシュの永続的な敗北が危うくなっている。有志連合は目標に向けて結束し続け、シリアとイラクにおける団結を維持しなければならない。

 われわれ、対ダーイシュ国際有志連合スモールグループの外務大臣は、イラクとシリアにおけるダーイシュとの戦いのこの新たな段階で、われわれの共同の努力に対する共通の意思と固い決意を表明する。

1. われわれ、対ダーイシュ国際有志連合スモールグループの外務大臣は、シリア北東部で活動するすべてのアクターに対し、あらゆる形態および発現方法によるテロの脅威に警戒を緩めず、有志連合によって得られた成果を守り、既存の成果を危うくするすべての脅威に対して手を携えて行動し、ダーイシュが悪用しかねない安全保障上の空白を生まないようにすることを強く要求する。シリア北東部でダーイシュとつながりのある個人、特に外国人テロ戦闘員の拘束を維持することは、第一義的な重要性を帯び続けている。国際法、特に国際人道法、文民の保護に関する法、国際人権法は、いかなる状況下でも遵守されなければならない。

2. われわれは情勢の複雑性にかかわらず、ダーイシュを永続的に打倒する固い決意を再確認する。われわれはイラクとシリアにおける有志連合の勢いと成功の維持に適した軍事的・文民的手段および資源を維持し、配分することと、進行中の軍事作戦における安全保障上の集団的利益をよりよく守ることが重要であることを改めて表明する。それによりわれわれは、ダーイシュがわれわれの国、パートナー国、同盟国に対するテロを計画し、実行する能力を再建または強化するあらゆる試みに対抗することができる。われわれは国際法を遵守しながら、シリアとイラクに残存するダーイシュの下部組織やネットワークとの戦いに取り組む地域で、正当なパートナーの部隊に対する養成、助言、支援も続けなければならない。

3. われわれはダーイシュのすべてのテロリストと支持者が弁明することを保証することがいかに重要かであるかを再確認し、安全かつ人道的な条件下における彼らの拘束を奨励し、次いで裁判所に引致することを約束する。われわれはダーイシュのテロリストが弁明するために、特に拘束された者、地下に潜伏する者、有志連合が制御する地域外で生きる者がイラクやシリアの戦場に戻ったり、よそに移動したり、他国でテロを準備したりすることを防ぐための努力を継続する。国際刑事警察機構(インターポール)のような、警察・司法機関の2国間または多国間のチャンネルを通じた情報交換は、こうした努力の鍵を握る側面であり続ける。われわれはテロ容疑者が、外国籍の容疑者も含めて、適切な方法で処遇され、国際法に合致した方法によって公正な裁判で裁かれるようにするための努力を推進する決意であり続け、われわれはこれらの拘束された戦闘員の警備員に対し、国際法を遵守しながら彼らを常に人道的に処遇するよう強く要求する。

4. シリアとイラクで拘束中の外国人テロ戦闘員とその家族が数多く残っている。われわれは外国人テロ戦闘員が弁明するようにするため、これらの戦闘員の出身国と緊密に連携しながら、効果的なメカニズムを設置する、または既存のメカニズムを支援する決意である。

5. われわれはイラクの解放された地域と、シリアでシリア政府の管理外にあり、地元住民の権利が無視または侵害されていない地域のための安定化支援の重要性を強調する。われわれはすべてのメンバーに対し、大規模な人道支援が必要としているすべての人に供給されることを強く求めるよう呼びかけます。われわれはシリア北東部で活動するすべてのアクターに対し、この地域の人口構造を変え得るようなあらゆる措置を自制するよう強く要求するとともに、われわれはシリア紛争開始以来、国内外への避難を余儀なくされた難民と国内避難民が、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)により確立された規範に従って、必ず自発的に、安全かつ尊厳をもって故郷に帰還できるように、彼らが移動の自由を保証されるように、人道団体が検証可能な方法で、地域全域への完全、安全、無妨害なアクセスを得るように留意することを約束する。

6. われわれはダーイシュとの戦いに不断に取り組むイラク政府を称賛し、テロ組織の永続的な敗北を確保するための同政府の努力を、その要請に応じて支援する意思を再確認する。イラク政府と有志連合がかつてダーイシュの支配下にあったすべての地域を解放した一方、現地に残存するテロ組織の分子が治安部隊と脆弱な住民の間のあらゆる対立を悪用し続けている。われわれはイラク治安部隊とペシュメルガに対する有志連合の支援に加えて、とりわけ約150万人の避難民のため、イラク政府と国連の安定化努力と人道行動を支援し続ける。

7. イラクとシリアにおけるダーイシュ支配地域の後退にもかかわらず、その配下にあって忠誠を放棄したグループは一つもない。これらのグループは組織、計画、資金集め、広報、徴募、養成、メディア制作、対外作戦計画を支援しながら、地域を超えて加勢する役割を果たした。有志連合メンバーは世界中のダーイシュのグループとネットワークの脅威に対しても、それが存在する国または州の要請に応じて、または事前の同意とともに、国際法を完全に遵守しながら、警戒を緩めることなく、対抗しなければならない。われわれはダーイシュの再出現、徴募活動、拡張を未然に防ぐため、そのイデオロギーと闘う意思を再確認しつつ、ダーイシュのプロパガンダの代替案を提示する地元の声を支持し続け、テロ組織がソーシャルメディアとインターネットを悪用するのを防ぐ努力を倍加する。

 われわれは対ダーイシュ・グローバル有志連合のほかのすべてのメンバーに対し、同じガイドラインを取り入れることを奨励する。

 われわれは対ダーイシュ・グローバル有志連合次期全体閣僚会合を2020年にイタリアで開催する同国の提案を満足の意をもって受け入れる。

最終更新日 20/11/2019

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