高性能計算、データサイエンス、人工知能に関する日仏独ワークショップ開催報告 [fr]

 日仏独ワークショップ「将来のエクサスケールAIアプリに向けたHPCとビックデータの融合」が11月6日から8日まで東京で開催され、フランス、ドイツ、日本3カ国の高性能計算(HPC)の研究者や関係者が一堂に会しました。

 本ワークショップは「SPPEXA」(エクサスケールコンピューティングのためのソフトウェア)研究プログラムの一環として、2017年に在日フランス大使館で2018年に在日ドイツ大使館で開催されたイベントに続くものです。

 3回目となる今回は、高性能計算(HPC)、ビッグデータ処理(データサイエンス)、大規模アプリケーション(気象学、気候、地震学、素粒子物理学、医薬品化学など)向け人工知能(AI)の各分野の研究者を一堂に集め、本質的に相互依存関係にあるこれら3分野の間の対話を促進することが狙いでした。このイベントの3面性は、地理(フランス、ドイツ、日本)と技術(HPC、データ、AI)の両面から言えることです。

 本ワークショップには約100人(ドイツ人15人、フランス人25人、日本人60人)が参集しました。HPC分野の世界的リーダーが議論に参加したことで、ハイレベルな戦略的ビジョンが示されました。最初の2日間は東京・恵比寿の日仏会館で開催され、最終日は東京・南麻布の在日フランス大使館に会場を移して開催されました。

 最終日は約30人の小グループに分かれ、今後の3国間協力のあり方について検討が行われました。日本ではなじみの薄いオープンディスカッション形式にもかかわらず、数多くの発言、質問、反応がありました。この日の参加者が示した極めて積極的な姿勢は、3カ国の研究者や専門家の間の意見交換や議論に強い関心があることを物語っています。

 このテーマをめぐって長年にわたり協力を深めてきた日仏独3カ国は、中国とアメリカが主要プレーヤーであるこの分野において果たすべき役割があります。アメリカのデジタル開発は、中心となる大手民間企業GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)により牽引されています。中国では、この開発は国家により統制されています。 一方、日本が提唱する「Society 5.0(ソサエティ5.0)」やフランスの「AI for Humanity」の概念は、人間中心のAIというもう一つの道を指し示しています。このような背景の中で、このビジョン実現に向けた3国間協力は、特に国際規格の採択時に国際的議論に影響力を持てるようにする上で、確かに戦略性を帯びています。

 本イベントのプログラムや参加者リストは、公式ホームページ(英語)で閲覧できます。

最終更新日 22/11/2019

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