世界エイズデーによせて [fr]

 ローラン・ピック駐日フランス大使は12月1日の世界エイズデーに寄せて、メッセージを発表しました。

 「今から30年以上も前に、12月1日は世界エイズデーに定められました。世界中で行われるのと同様に、日本でもフランスでも、啓蒙活動が行われます。地球規模の災いに対して、あらゆるレベルの責任の所在や総動員での対処の重要性を思い起こさせる日です。

 直近の20年で、とりわけ2002年に国際エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)が設立されてからは、大きな前進があり、3200万人の命が救われました。それでも、エイズの感染者は増え続けています。そのうちの38%は何の治療も受けられないでいるし、1日に300人の子どもや青少年がエイズが原因で死亡しています。犠牲者の多くは最も恵まれない人々や、サヘルのような脆弱な地域の住民です。

 健康は基本的な人間の権利です。だからこそ、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の中心的な目標であり、2030年にはエイズを根絶したいとしています。国際的な流れをつくるため、フランスは2019年10月にグローバルファンドを再構築するための国際会議を開催しました。結果として、今後3年間の活動費として140億ドルが寄せられ、フランスも累積で46.1億ユーロの貢献を約束しました。

 われわれは目標達成の目前にありますが、これからも総動員を続けなければなりません。そこでフランスは、価格的に使用可能な新世代の医薬品や検査方法へのアクセスを促すためのイノベーションに投資するユニットエイド(UNITAID)にとって1番のドナー国なのです。

 日本も同様にグローバルファンドの再構築に積極的で、近年ではUNITAIDにも関与し、世界の健康にもたらされるイノベーションの中心的なグループの一員として期待されています。

 世界エイズデーであるこの日に、日仏のパートナーシップが2030年にエイズを完全に撲滅しようという目標の達成に向けて、より緊密な関係をつくり上げるよう願ってやみません」

ローラン・ピック
駐日フランス大使

フランス、保健衛生分野の多国間機関に多額の資金を提供

 フランスは長年にわたって、保健衛生を活動目的とした多国籍基金に投資を続けています。その金額は保健衛生に関するODA予算の3分の2に相当します。

グローバル・ファンド

 2002年の創設時より、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバル・ファンド)に46億1,000ユーロを拠出しており、累積2位のドナー国です。ドナー国、プロジェクト推進者、支援を受ける国、市民団体や感染者が属しているコミュニティーの代表との模範的な連携は、厚生制度やコミュニティーの持続性と強化のみならず、模範的なパートナーシップの枠内においても、人権やジェンダー平等の推進へのフランスの貢献を可能としています。

 支援を必要とするフランス語圏諸国の助成金へのアクセスや適用を改善するため、フランスは2011年より「イニシアティブ5%」に拠出金の一部を充当しています。これは現地のニーズに焦点を絞ったフランス語での、テクニカルかつ専門的な査定を行うものです。それがエクスペルティーズ・フランスによる定評のある査定であり、パートナーからの高い評価を受けて、2017-2019年は5%から7%に引き上げられました。

GAVIアライアンス

 フランスは2004年、GAVI(ワクチンと予防接種のための世界同盟)に加盟しました。フランスは2016-2020年期に4億6500万ユーロを提供すると約束しており、その内訳は直接的な拠出金1億ユーロとIFFIm(予防接種のための国際金融ファシリティ)とに分けられます。

 長期的な寄付の確約を国際金融市場で債権へと転換し、直ちにGAVIが活用可能な資金とするこの方式で、2007-2026年にフランスはIFFImに13億9000万ユーロを提供することになります。世界中で年間200-300万人の命を救うことが可能で、フランスはワクチンが最も健康面で有益な処置だと考えています。

UNITAID

 フランスは革新的なパートナーシップであるUNITAID(国際医薬品購入ファシリティ)の創設にブラジル、チリ、ノルウエー、英国とともに加わりました。2006年以降、保健分野で革新的なこの機関の全体の60%に相当する累積拠出額によって最も大きなドナー国です。エイズ、結核、マラリアの治療、診察、予防に最も適したイノベーションの推進者として、フランスにとってUNITAIDはグローバルファンドの主要なパートナーです。

最終更新日 29/11/2019

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