画家が見たこども展-ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン [fr]

 ナビ派の画家の作品を中心とした「画家が見たこども展」が6月7日(日)まで、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催中です。フランス南部ル・カネのボナール美術館が本展の開催に全面的に協力しました。

ピエール・ボナール《家族の情景》1893年 リトグラフ/紙 三菱一号館美術館蔵
ピエール・ボナール《家族の情景》1893年 リトグラフ/紙 三菱一号館美術館蔵
ピエール・ボナール《歌う子どもたち(シャルルとジャン・テラス)》1900年 油彩/カンヴァス ボナール美術館寄託
ピエール・ボナール《歌う子どもたち(シャルルとジャン・テラス)》1900年 油彩/カンヴァス ボナール美術館寄託
Dépôt de la Succession Terrasse © Droits réservés
モーリス・ドニ《サクランボを持つノエルの肖像》1899年 油彩/厚紙 個人蔵
モーリス・ドニ《サクランボを持つノエルの肖像》1899年 油彩/厚紙 個人蔵
Catalogue raisonné Maurice Denis, photo Olivier Goulet
エドゥアール・ヴュイヤール《赤いスカーフの子ども》1891年頃 油彩/厚紙 ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
エドゥアール・ヴュイヤール《赤いスカーフの子ども》1891年頃 油彩/厚紙 ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
National Gallery of Art, Washington, Ailsa Mellon Bruce Collection, 1970.17.90

 
 本展はナビ派の画家たちが特に好んだテーマの一つである「子ども」に光を当てます。ナビ派の画家たちは印象派に続く世代の出身で、19世紀末パリの前衛芸術「アバンギャルド」の一角を占めました。

 「ナビ」はヘブライ語で「預言者」を意味する「ネイービーム」に由来します。19世紀から20世紀の転換期、とりわけ都市部で社会的大変動が起こる中で、社会における子どもの地位とその表象も変化しました。それまで子どもは聖母子像の古典的な構図におけるキリスト像や、家族の肖像画の伝統における理想的な能力に恵まれた人物像として描かれましたが、ナビ派の画家たちは彼らの多くの同時代人と同様に、子どもの心理の複雑性や、時代とともに変化する大人の表象の多様性を考慮に入れながら、新しい子ども観を築くことに貢献しました。

 ボナール美術館との緊密な協力のもとに実現した本展は、三菱一号館美術館の開館10周年を記念する展覧会です。ボナール、ヴァロットン、ドニ、ヴュイヤールなど、ナビ派を代表する画家たちの作品約100点(油彩、版画、素描、写真、挿絵本)を一堂に展観します。約30年前にナビ派の作品を再評価する機運が起こり、近年ますます高まる中、今回の作品群は両美術館やそのほかの美術館の所蔵品および私蔵品から集められました。こうした機運の高まりには三菱一号館美術館も大きく貢献しました。

開催概要

会期 2020年2月15日(土)~6月7日(日)
会場 三菱一号館美術館(〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2)
詳細 三菱一号館美術館ホームページ

最終更新日 14/02/2020

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