2019年フランス貿易統計、フランスの貿易収支が改善 [fr]

 ジャン=バティスト・ルモワンヌ・ヨーロッパ・外務副大臣は2月7日、フランス関税・間接税総局(財貿易関連)とフランス銀行(サービス貿易関連)が同日午前8時45分に公表した2019年フランス貿易統計を発表しました。

 

「2019年の数字は、われわれの経済政策と輸出支援戦略にとって極めて勇気づけられるものです。貿易緊張と保護主義の台頭にもかかわらず、貿易赤字は39億ユーロ減少し、財輸出も160億ユーロ増加したほか、フランスの輸出企業数は17年ぶりの高い水準です」、ルモワンヌ副大臣

 
 フランスの財貿易収支が、輸入増加(前年比2.2%増の5,669億ユーロ)よりも顕著な伸びを示した輸出増加(同比3.3%の5,080億ユーロ)のおかげで、赤字額が前年の628億ユーロから589億ユーロに減少し、2015年以降で初めて好転しました。貿易収支はアジアを除く世界のすべての主要地域に対して改善しています。

 エネルギーを除いた2019年の財貿易赤字は、前年の320億ユーロから291億ユーロへと縮小しました。とりわけ医薬品(前年比10.4%増の336億ユーロ)、繊維製品・衣料品(同比8.5%増の285億ユーロ)、農産物・農産加工品(同比3.2%増の644億ユーロ)が好調でした。航空機産業の輸出も、エアバスが過去最高を記録したおかげで(フランスから納入された358機を含む863機を納入)、2年連続で増加(同比11.9%の642億ユーロ)しました。高級品関連産業も輸出額が前年比9.0%増の559億ユーロを記録し、フランスの貿易を引き続き支えています。

 エネルギー輸入額は2019年に微減(同比0.8%減)しましたが、財貿易赤字全体の約60%を占め、依然として貿易収支に重くのしかかっています。この横ばい状態は2019年の原油価格下落(ブレント原油価格が同比1バレル当たり9.4%減)によるもので、それ以前の2年間は大幅に増加(2017年に同比24%増、2018年に同比16%増)していました。

 エネルギーを除く輸入は、特にフランス経済の活力のおかげで、2018年と同じペースで増加(同比3.2%)し続けています。なかでも航空機産業(同比10.2%増の332億ユーロ)、産業・農業機械産業(同比4.7%の476億ユーロ)、自動車産業(同比4.8%増の473億ユーロ)で、輸出の大幅な伸びが見られます。

 サービス貿易は大幅な黒字基調が続いていますが、2019年の黒字幅は218億ユーロで、前年(238億ユーロ)に比べて縮小しました。特に観光収入が3年連続で増加(同比4.4%増の579億ユーロ)した一方、それを上回る勢いでフランス人海外旅行者の旅行支出が伸びたため、黒字幅が圧縮されました。

 フランス国外の資金調達ニーズを測る経常収支は、フランス銀行の最新評価によれば、2019年の対GDP比がマイナス0.8%で、均衡点に比較的近い、ほぼ前年並みのレベルにとどまっています。

 このようにフランスの貿易は、貿易をめぐる緊張増大や保護主義の台頭、軟調な世界貿易といった国際的に不利な環境の中でも堅調さを見せています。この堅調ぶりは他のヨーロッパ諸国と比べても顕著です。

 2019年の最初の3四半期の傾向が継続すれば、2019年のフランスの財の輸出はドイツ、イギリス、イタリア、オランダ、スペインを上回るペースで増大します。世界貿易におけるフランスのシェアは2012年以降、財貿易で3.1%、財・サービス貿易で3.5%と安定し、フランスは財・サービス輸出額で世界5位を維持しています。

 他国に対するフランスの競争力は、ほかの経済協力開発機構(OECD)加盟国に対するコスト競争力指数の推移が示すように、2013年末に比べて7%近く伸びた上、直近期間で伸びが加速するなど、前向きな勢いの中にあります。
 

「企業が労働コストを縮小できるようにした措置や投資を刺激するための税制改革など、政府が講じた措置が功を奏しています」、ルモワンヌ副大臣

 
 フランス関税・間接税総局の集計による輸出企業数は増加を続け、前年の12万5,000社に対して2019年は12万8,000社を超え、2008年の金融危機以前を上回る水準になりました。

 フランス政府は輸出力を強化するとともに、フランス経済の国際化を支援するため、エドゥアール・フィリップ首相が2018年2月23日にルーベで発表した改革戦略を続行しています。

 2019年は中小・中堅企業の輸出を支援する新しい仕組み「チーム・フランス・エクスポート」が展開された年でした。地域圏が後ろ盾となり、ビジネスフランス(輸出に取り組む企業の支援を担う国の実施機関)、商工会議所(CCI)、フランス公的投資銀行(Bpifrance)によって、地方のワンストップ窓口が設置されました。外国では、企業にオーダーメードの支援をワンストップで提供する出先機関が選定された一方、ビジネスフランスはチーム・フランス・エクスポートが支援する地理的範囲を広げ、海外進出を図る企業によりよいサービスを提供できるように、一部の国で民間アクターとパートナーシップを結びながら支援体制を再編しました。支援の仕組みを利用する企業に資するため、また国による運営を改善するため、新しいデジタルツールが導入されました。企業の国際化を支援する仕組みの強化は、輸出関連の資金調達分野にも表れています。1,490社が2019年、海外市場開拓保険を利用しました(前年比11%増)。これはフランス公的投資銀行の輸出保険事業を担う子会社アシュランス・エクスポールが運営し、2018年にリニューアルされた保険で、国際化をめざす中小企業に対する公的財政支援のための新しい主力ツールです。

 シンプルさと分かりやすさを備えたチーム・フランス・エクスポートは、企業から極めて好評をもって迎えられています。新しい仕組みの最初の評価は、2020年中にまとめられる予定です。

PDF - 1.6 Mb
2019年貿易統計(フランス語)
(PDF - 1.6 Mb)
PDF - 458.9 kb
2019年貿易の主な指標(フランス語)
(PDF - 458.9 kb)
PDF - 4.9 Mb
2019年フランス貿易年次報告書(フランス語)
(PDF - 4.9 Mb)

最終更新日 10/02/2020

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