アメリカが国際刑事裁判所に制裁を発表 [fr]

 ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣は6月12日、アメリカによる国際刑事裁判所への制裁発表を受けて声明を発表しました。

 フランスは国際刑事裁判所(ICC)職員またはICCの協力者に対する制裁の実施を許可する2020年6月11日のアメリカ政府の行政命令(大統領令)の報を受けて悲嘆しました。諸国の職員が対象になりかねません。この決定はICCとローマ規程締約国に対する重大な攻撃であり、ひいては多国間主義と司法の独立に対する異議申し立てです。

 フランスはICCに対する全面的な支持を重ねて表明します。ICCは唯一の普遍的で国際的な常設の刑事裁判所です。そうしたことからICCは、最も重大な犯罪の加害者の不処罰との闘いにおいて、最も重要な役割を果たしています。ICCはこれらの犯罪の被害者の正義のニーズに応えるとともに、国際の平和と安定に貢献しています。

 フランスはICCがローマ規程に従って、その任務を独立して公正に果たすことができるよう行動し続けます。

 フランスはアメリカに対し、ICCに対して発表した措置を実行しないよう呼びかけます。

最終更新日 04/09/2020

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