フランソワ・シェニョー&ニノ・レネ『不確かなロマンス-もう一人のオーランドー』 [fr]

フランソワ・シェニョー&ニノ・レネ『不確かなロマンス-もう一人のオーランドー』 - JPEG

 『不確かなロマンス』はニノ・レネを中心に集まったミュージシャンたちが繰り広げる時間の旅。フランスの俊英ダンサー、フランソワ・シェニョーが振付を手掛ける『もう一人のオーランドー』。それは変身の叙事詩です。

 音楽の旅であると同時にコレグラフィーの旅である『不確かなロマンス』は、16世紀と17世紀のスペイン伝統音楽をモチーフに巧みな変身を演出し、「自らの欲望に合わせて現実を変えるしかない人々」の転生を見せます。

 フランソワ・シェニョーはヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』のように、兵士に扮した若い娘や両性具有の悩ましげな聖ミカエルの像、複雑で危険な性格のタララなど、さまざまなアイデンティティティを身にまといながら、舞台上でその才能をいかんなく発揮します。シェニョーがこれらすべての「ロマンス」を演じる一方、ミュージシャンたちはテオルボ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、バンドネオン、バロックギターでこの上なく繊細なモチーフを紡ぎ出します。

 その結果、ニノ・レネが演出、音楽監督を担当する『不確かなロマンス』は、生きた絵画の様相を呈します。本作は過去も現在も、あらゆる時間の枠を超えて、伝統と現代性が融合する確信的な大胆さで魅了する優れた芸術作品です。

 来日公演は12月にさいたま市、京都市、北九州市で開催されます。

日程・会場

最終更新日 19/11/2020

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