NATO、フランスに宇宙卓越センターを設置 [fr]

 北大西洋条約機構(NATO)は1月28日、宇宙分野の新しい研究機関(卓越センター)を、フランス国立宇宙研究センター(CNES)トゥールーズ宇宙センター(CST)内に設置する方針を固めました。同じ敷地内にはフランス宇宙司令部もあります。

 宇宙分野の最も重要なアクターが多く集まる恵まれた環境は、卓越センターの活動にとってはもとより、NATOとすべての加盟国にとっても有益です。宇宙卓越センターは最終的に(2025年以降)フランス人と外国人の合計約50人を受け入れる予定で、2022~23年には本格稼動できる見通しです。

 すでに約20の卓越センターがNATO加盟国に分散して設置されています。これらはNATO内のインターオペラビリティ(相互運用性)を向上させることを目的とします。幹部の教育訓練やドクトリンの策定に貢献するとともに、作戦から得られた教訓を評価し、相互運用性と能力を向上させ、概念実証を可能にしています。

 宇宙卓越センターの研究範囲は宇宙監視宇宙能力の調整宇宙からの作戦支援など、宇宙軍事活動分野全般に及びます。同センターはNATOが国際社会に対して進める宇宙活動の中心になります。宇宙分野でフランスが培ってきた専門能力に加え、同じ敷地内にフランスの宇宙司令部、軍事宇宙アカデミー、宇宙作戦訓練センターが集まる好立地の恩恵も受けます。

 トゥールーズ宇宙センターがNATO宇宙卓越センターの設置場所に選定されたことは、第一級の宇宙大国としてのフランスの地位を確固たるものにすると同時に、2019年7月に発表されたフランス宇宙戦略の妥当性を裏付けるものでもあります。この戦略は戦略的監視・作戦支援能力の強化、宇宙状況把握(SSA)能力の拡張、宇宙防衛力の拡充の3つを柱に、わが国の戦略的自律性を強化することを目的とします。この野心的な戦略は、軍事計画法による、これまですでに宇宙分野に注がれた努力に対する追加的な推進力を受けます。

 この戦略は日本を含む外国のパートナーとの協力にも基づいています。フランスと日本は2016年以降、包括的宇宙対話を重ねているほか、日仏協力のロードマップ(2019-2023年)に沿って緊密な宇宙協力を維持しています。

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パンフレット「フランスのNATO宇宙卓越センターの紹介」(英語版)
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最終更新日 17/03/2021

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