アナザーエナジー展:挑戦しつづける力-世界の女性アーティスト16人 [fr]

 「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力」が4月22日(木)から9月26日(日)まで、東京・六本木の森美術館で開催されます。フランス在住のアーティスト2人を含む、71歳から105歳までの世界各地の女性アーティスト16人に注目し、彼女たちの初期作品、代表的な傾向を示す作品、本展のための新作などを多角的に紹介します。

 アンスティチュ・フランセ日本では関連企画として、アートや社会における「老女の表象」をテーマとするイベントを開催します。

キム・スンギ《プラスティークな状況III-10月のボルドー》1973年
エテル・アドナン《無題》2018年

 ジェンダー、人種、民族、信条など多様なアイデンティティの不均衡を是正し、ダイバーシティ(多様性)を重視する動きが世界各地に広がっています。こうした動きのなか、この10年ほどの間、1950年代から70年代に現代美術の活動をはじめ、今日まで継続してきた女性アーティストたちが注目されています。

 「アナザーエナジー展」では、50年以上のキャリアをもち活動を続ける、世界14カ国の71歳から105歳までの女性アーティスト16人に注目し、彼女たちの初期作品、代表的な傾向を示す作品、そして本展のための新作をとおして、その活動に光を当てます。彼女たちは、それぞれが置かれた環境や時代の変化のなかで自らの信念を貫き、美術館やアートマーケットの評価にとらわれることなく、独自の創作活動を続けてきました。

 本展はジェンダーや世代を入口にしていますが、展覧会を巡るにつれて、当初の枠組みそのものが無意味化していきます。自身を取り巻く環境に詩的に抗い、アイデンティティの問題や社会的課題を超えた個々の探究を前景化する姿勢が16人のアーティストには共通しています。その姿勢がつくりだす本展は、定形化された女性のアートやそれへの期待を覆します。

 本展では、絵画、映像、彫刻、大規模インスタレーションにパフォーマンスなどの多彩で力強い作品をとおして、長いキャリアのなか、ひたむきに挑戦し続けてきた彼女たちの特別な力、「アナザーエナジー」とは何かを考えます。

 本展に参加する2人のアーティスト、エテル・アドナンキム・スンギは、フランスを拠点に活動しています。

 詩人、著述家、画家のエテル・アドナンは、1960年代からイメージと文章、東洋と西洋、近代と現代をかけ合わせ、大陸間、文化間を行き来する自身の人生が反映された作品を制作。多様な作品群には、世界的な反戦運動への連帯感を表明するアドナンの、繊細でありながらもはっきりとした政治性が見てとれます。

 キム・スンギはソウル大学校美術大学で絵画を学び、1971年にフランスに移住。映像やパフォーマンス、インスタレーション、音響、彫刻、写真など多様な表現手法の作品で国際的に活躍しています。近年は科学技術にも関心を寄せ、ロボットやAI を用いたインスタレーションを手掛けるなど、幅広い創作活動を行っています。

参加アーティスト

エテル・アドナン、フィリダ・バーロウ、アンナ・ボギギアン、ミリアム・カーン、リリ・デュジュリー、アンナ・ベラ・ガイゲル、ベアトリス・ゴンザレス、カルメン・ヘレラ、キム・スンギ、スザンヌ・レイシー、三島喜美代、宮本和子、センガ・ネングディ、ヌヌンWS、アルピタ・シン、ロビン・ホワイト

関連企画「老女の表象」

 本展開催にちなみ、アンスティチュ・フランセ日本では関連企画として、アートや社会における「老女の表象」をテーマとする以下3つのオンラインイベントを開催します。

  • 「アナザーエナジー展」出展アーティスト、キム・スンギへのインタビュー
  • ル・モンド・ディプロマティーク編集長であり、『La puissance invaincue des femmes』(ラ・デクヴェルト社)の著者であるジャーナリストのモナ・ショレと、美術評論家の岡部あおみによる対談
  • さいたまゴールド・シアター女性俳優陣によるリーディング

開催概要

会期 2021年4月22日(木)~ 9月26日(日)
会場 森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
主催 森美術館
企画 片岡真実(森美術館館長)、マーティン・ゲルマン(インディペンデント・キュレーター)
展覧会公式ホームページ

最終更新日 25/06/2021

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