2021年本田賞、アリム・ルイ・ベナビッド博士が受賞 [fr]

 2021年の本田賞がフランスの物理学者・脳神経外科医、フランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)科学顧問、ジョゼフ・フーリエ大学名誉教授、クリナテック研究センター理事長のアリム・ルイ・ベナビッド博士に授与されました。授与式は11月17日、東京都内で開催されました。

 1980年に創設された本田賞は、革新的で私たちの社会に具体的な影響をもたらす研究業績に対して表彰を行っています。

 本年で42回目となる本田賞を受賞したベナビッド博士は、進行性パーキンソン病などの神経変性疾患に対する治療に、世界で初めて高周波刺激を用いる脳深部刺激療法(DBS)を応用し、その実用化に成功しました。DBSは脳の視床下核周辺に電極を埋め込む外科的手法です。高周波電流の刺激で、とりわけ進行性パーキンソン病患者の振戦を軽減し、運動機能を回復させます。

 ベナビッド博士が開発した技術は、神経疾患治療に新たな道を切り開きました。その有効性が臨床試験で確認されたことによって、DBSは世界中に普及し、現在までに20万人が手術を受け、多くの人の生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)が向上しました。

 ベナビッド博士は、CEA、グルノーブル大学病院センター、フランス国立保健医学研究所(Inserm)、グルノーブル・アルプ大学が運営するクリナテック・エドモンド J. サフラ生物医学研究センターも共同で創設しました。その一環として、パーキンソン病進行の抑制を目的とし、近赤外光による神経保護の特性に関する研究に着手しました。さらにベナビッド博士は、ヒューマンマシンインタフェースを通して操作する外骨格を用いて、四肢麻痺患者の運動機能の回復の実現に努めました。

 本田賞の授与式は11月17日、新型コロナウイルス感染症対策のため、東京都内でオンライン形式で開催されました。

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最終更新日 14/01/2022

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