マクロン大統領が国賓訪米 [fr]

 エマニュエル・マクロン大統領は11月29日から12月2日まで、バイデン政権初の国賓としてアメリカを訪問しました。今般の国賓訪問は仏米両国を結ぶ極めて特別な関係の力強いシンボルです。

 マクロン大統領はアメリカに国賓として2度招かれた第5共和政史上初の大統領です。このことはアメリカの大統領と築いた信頼・友好関係のあかしです。

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 マクロン大統領は訪米1日目の11月30日、アメリカ航空宇宙局(NASA)を訪れ、アメリカのカマラ・ハリス副大統領と宇宙協力に関する作業部会に出席しました。

 続いてアメリカ議会図書館を訪れ、生物多様性の保全、エネルギー・気候移行がもたらす可能性、革新的資金調達の新しい形態に関する仏米対話のワーキングランチに出席しました。

マクロン大統領がワーキングランチ冒頭で演説

 マクロン大統領はこの日の最後にワシントンD.C.のフランス人コミュニティに向けて演説を行いました。その中で、フランスのパン「バゲット」のユネスコ(国連教育科学文化機関)無形文化遺産登録を改めて歓迎しました。

 マクロン大統領とブリジット夫人は訪米2日目、ホワイトハウスを訪問し、ジョー・バイデン大統領夫妻に迎えられました。

 両首脳は会談後に共同記者会見を開き、ウクライナ戦争を含む多くの国際問題について語りました。

仏米首脳共同声明より一部抜粋仮訳

2022年12月1日

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ウクライナ

 両首脳はロシアによる違法なウクライナ侵略戦争を断固として非難するとともに、民間人と民生インフラを意図的に狙うことは戦争犯罪を構成し、加害者は自らの行為の責任を負わなければならないことを強調する。両首脳は明白な国際法違反である、ロシアによるウクライナ領土の違法併合の試みも非難し、拒否する。フランスとアメリカは、ロシアによる故意のエスカレーション、特に核に関する無責任な言説と、いわゆる化学攻撃または生物・核兵器計画の事案に関する情報操作を遺憾に思う。両大統領はウクライナの主権と領土保全を守るため、特に政治、人道、経済、安全保障分野における必要な限りの援助を介した仏米両国の継続的な支援を再確認する。これには特に防空システムとウクライナのエネルギー網の修復に必要な機器の引き渡しの加速化をはじめ、冬の間のウクライナ民生強靭化を支援するための重要なリソースの供与が含まれる。フランスとアメリカは特に2022年12月13日にパリで開催される国際会議で支援を調整するため、パートナーおよび同盟国と作業を続ける意向を有する。両首脳は直接的かつ大規模な予算支援をウクライナに供与するとともに、国際金融機関が財政支援を増額するよう強く促すことも続ける意向を有する。

 フランスとアメリカは現行の国際義務と国連憲章の諸原則を守らなければならないことを再確認する。両国はロシアが正規軍と補充部隊、特にワグネル・グループおよび他の民間軍事会社の傭兵によって犯された、その存在が十分に証明された、残虐行為と戦争犯罪の責任を負うことに対する揺るぎない決意も再確認する。フランスとアメリカはそのために国際レベルの責任追及メカニズム、特に国際刑事裁判所、ウクライナ検事総局、国連人権理事会調査委員会、ヨーロッパ安全保障協力機構モスクワ・メカニズム、さらに制裁措置および他の手段を支援する。

 フランスとアメリカは、特に食料とエネルギーに関する混乱に対する強靭性向上に国際社会とともに尽力しつつ、ロシアによる戦争のより広範な影響と引き続き闘う決意である。

インド太平洋

 インド太平洋地域の2つの国、フランスとアメリカは、繁栄と安全ならびに法の支配、統治の透明性、公正な経済慣行、国際法の遵守、特に航行の自由に基づいた共通の価値観のため、地域におけるパートナーシップを強化する。フランスとアメリカは太平洋諸島の強靭性を強化する目的で、地域の外交、開発、経済への関与を拡大する意図を有する。両国は地域における海洋安全保障に関する実践的な連携を拡大する意図も有する。アメリカは地域におけるフランスおよびその他のヨーロッパ諸国の空海展開への支援と物的貢献を強化する意図を有する。

 仏米両国は特に人権尊重に関して、法の支配に基づく国際秩序に対する中国の挑戦への懸念に連携して対応し、気候変動のような重要な地球規模課題に中国と協力して取り組み続ける。両首脳は台湾海峡両岸の平和と安定の維持が重要であることを再確認する。両首脳は朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)によって今年実施された前例のない数の違法な弾道ミサイル試射も断固として非難する。当該試射は国連安全保障理事会諸決議に違反し、地域の平和と安全を脅かす。両首脳はDPRKによる違反行為に対処するため、国連安保理で連携を続ける決意である。

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 マクロン大統領は訪米最終日、文化とフランコフォニーの揺りかごであると同時に、気候変動の影響を顕著に受けるルイジアナ州ニューオリンズを訪れました。

最終更新日 05/12/2022

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