フランス市町村議会・県議会選挙

Elections municipales et cantonales

概要

市町村議会議員選挙 Elections_220 - JPEG

  • 6年ごと
  • 直接普通選挙で市町村議会議員を選びます。選出された議員が市町村長(および副市町村長)を選びます

- 人口3,500人未満の市町村:多数代表連記2回投票制

- 人口3,500人以上の市町村:拘束名簿式比例代表2回投票制

- パリ、リヨン、マルセイユ:各選挙区内で名簿式比例代表2回投票制を実施。(人口3,500人以上の市町村と同じ規則に従って)有権者は市議会議員と区議会議員を同時に選びます

県議会議員選挙

  • 6年ごと
  • 県議会議員を選出します。選出された議員は、県議会議長を選出します。議長の任期は3年
  • 県議会の半数が3年ごとに改選されます
  • 直接普通選挙、多数代表単記2回投票制で、1地区1人の議員を選びます

基本原則

  • 普通選挙:年齢要件を満たす全国民が投票権を有します
  • 投票は厳格に個人の行為
  • 投票は自由
  • 投票は秘密:だれも有権者の投票を知ろうとしたり、調べようとしてはいけません

Isoloir_200 - JPEG 投票の自由と秘密を守るため、投票所には必要な設備が設けられます。有権者は外から見えないように仕切られた簡易投票室に入り、投票用紙に記入して封筒に入れます。次に封筒に入った投票用紙を、透明の投票箱に入れ、選挙人名簿の本人氏名欄に署名します。

選挙権

 満18歳以上で民事上・政治上の権利を有するフランス国民には、選挙資格があります。選挙権を行使するには、選挙人名簿への登録が必要です。

 マーストリヒト条約が1992年にフランスで批准されて以来、国籍要件に特例ができました。ヨーロッパ連合加盟国の国民は、選挙人補足名簿に登録すれば、ヨーロッパ議会(EU)議員選挙および市町村議会議員選挙で投票することができます。

被選挙権

 被選挙資格は、選挙に立候補するための資格です。被選挙資格を有するには、選挙資格を有するフランス国民であることに加えて、各投票に特有の要件が存在し、なかでも候補者と自治体の関係に関する要件(例えば、一定の公職に就いていない)などがあります。

 年齢要件も選挙によって異なります。

  • 市町村議会、県議会、地域圏議会の選挙では、18歳以上
  • 大統領、国民議会の選挙では、23歳以上
  • 元老院の選挙では、30歳以上

 市町村議会とヨーロッパ議会の選挙では、国籍要件が広がり、EU加盟国の国籍を有すれば立候補できます。

県議会議員選挙

 県議会の選挙区は、1789年12月22日付法律で創設されました。1区で1議員を選出する小選挙区制です。県議会議員は直接普通選挙で選ばれ、任期は6年。3年ごとに半数が改選され、再選も可能です。一部改選制は1871年8月10日付法律で導入されました。

 県議会選挙は、多数代表単記2回投票制です。

  • 第1回投票で当選するには、有効投票の過半数かつ、有権者の4分の1以上にあたる票を得なければなりません
  • 当選者がいなければ、2回目の投票が行われ、相対多数の候補が当選者になります。決選投票の候補者になるには、第1回投票で有権者の10%以上の票を得る必要があります。この条件を満たす候補者がいない場合、第1回投票の上位2人による決選投票となります。

市町村議会議員選挙

 市町村議会議員は直接普通選挙で選ばれ、任期は6年、再選は可能です。投票方法は全国で統一されてはいません。市町村の人口によって異なります。そこで、人口3,500人未満の市町村、人口3,500人以上の市町村、特別制度を適用するパリ、リヨン、マルセイユの3市に分けて見てみましょう。

人口3,500人未満の市町村

 市町村議会議員は多数代表制で選ばれます。第1回投票で当選するには、有効投票の過半数かつ、有権者の4分の1の票が必要です。決選投票は相対多数で選ばれます。

 候補者は完全名簿(候補者が議員定数と同数)に登載され(人口2,500人未満の市町村は、無所属立候補や、議員定数に満たない不完全名簿も認められます)、選挙集計は個人単位で行われます。有権者が各名簿の候補者を混合して連記できる自由名簿式「パナシャージュ」が認められています。

人口3,500人以上の市町村

 選挙方式は、名簿式2回投票制です。(議員定数に満たない)不完全名簿の提出は認められません。有権者は名簿の変更はできません。

 第1回投票で過半数を得た名簿があれば、その名簿に議席の半数が配分されます。残りの議席は、全名簿に最大平均法によって比例配分されます。過半数を獲得した名簿がなければ、2回目の投票が実施されます。

 第2回投票は、第1回投票で10%以上を得票した名簿のみが対象になります。有効票5%以上を得た名簿の候補者1人を、この名簿が第2回投票に提出されないことを条件に、他の名簿に登載することができます。この場合、名簿順位の変更は可能です。

 2回目の投票で相対多数を得た名簿に対し、議席の半数が配分されます。残り半数の議席は、最大平均法によって比例配分されます。

パリ、マルセイユ、リヨンの特別制度

Lyon_120 - JPEG 選挙規則は人口3,500人以上の市町村と同じですが、選挙は選挙区ごとに実施されます。パリとリヨンでは、各行政区が選挙区になります。マルセイユでは、2行政区による選挙区が8地区あります。パリ、マルセイユ、リヨン各市議会の議席は、各選挙区の結果に応じて、人口3,500人以上の市町村と同じ規則に基づいて配分されます。3市各区議会議員も市議会議員と同時に選ばれます。区議会の議席も同条件で名簿ごとに配分されます。

市町村長および副市町村長の選出

 市町村長の選出は、市町村議会を速やかに召集して実施されます。市町村議会の選挙後、人口3,500人未満の市町村は最初の水曜日、人口3,500人以上の市町村は最初の金曜日、遅くとも日曜日までに実施します。

 市町村長に選出されるには、2回投票のいずれも過半数を得なければなりません。2回目の投票でも過半数を獲得する候補者がいない場合には、第3回投票を実施し、最高得票者を当選とします。

 市町村長の選出後、市町村議会が副市町村長の数(議会議員数の最高30%まで)を決議し、選出を行います。

出典: フランス内務省ホームページ

最終更新日 12/05/2017

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