堀越謙三、松本正道両氏が芸術文化勲章を受章 [fr]

ユーロスペース代表の堀越謙三氏とアテネ・フランセ文化センター主任の松本正道氏が9月5日、東京會舘で行われた叙勲式で、芸術文化勲章に叙されました。

堀越謙三氏は1982年、ミニシアター「ユーロスペース」を開館、独自の視点で内外の新しい映画を公開するかたわら、約20作の映画を製作しました。なかでもジャン=ピエール・リモザン監督「TOKYO EYES」 、レオス・カラックス監督「ポーラX」、フランソワ・オゾン監督「焼け石に水」、「まぼろし」、「クリミナル・ラヴァーズ」など、フランス映画を多く手がけました。アラン・コルノー監督「畏れ慄いて」の製作にも協力しています。また、ユーロスペースは配給会社として、多数のフランス映画を日本全国に配給しました。

堀越氏は映画の現場での活動に加えて、1997年に松本正道氏とNPO法人「映画美学校」を創立し、人材育成にも乗り出しました。同校では、黒沢清監督や是枝裕和監督をはじめとする著名な映画監督の経験と知識を学生に教授しています。堀越氏は2001年来、東京国立近代美術館評議員会(映画部会)評議員も務めています。

同氏が文部科学省大学設置・学校法人審議会(大学設置分科会)専門委員の立場で進めた活動は、2005年に横浜の東京芸術大学大学院映像研究科の新設として結実しました。これは日本初の国公立大学の映画科で、堀越氏自ら映画専攻教授として教壇に立っています。

松本正道氏は1979年に東京の歴史ある語学学校「アテネ・フランセ」の文化センター主任に就任して以来、年間200作近い世界中の映画の上映を企画しています。フランス映画の紹介に特に力を注ぎ、マルグリット・デュラス、ダニエル・シュミット、ジャック・ベッケルなどを特集するイベントを開催しました。1992年と93年の両年、フランス革命200年周年を記念する映画祭も共同企画しました。

松本氏は映画美学校を堀越氏と共同で創立し、現在も代表理事を務めています。同校はそれまでにない映画製作の現場に密着したカリキュラムで人材を育成し、日本映画界の活性化に大いに貢献しています。1997年来、学生の国際的視野を広げようと、フランス映画界の著名人を招聘してマスタークラスセミナーを実施してます。これまでに講演を行った映画人は、ジャン=ピエール・リモザン、アルノー・デプレシャン、クレール・ドニ、ビュル・オジエ、パスカル・フェラン、パスカル・ボニゼール、レオス・カラックス、ジャック・ドワイヨンなど、錚々たる顔ぶれです。

同氏は映画関連の著作があるほか、堀越氏と短編映画の共同製作もしています。さらに1999年、黒沢清監督の「大いなる幻影」に俳優として登場しています。

最終更新日 17/01/2019

このページのトップへ戻る