7世竹本住大夫氏が芸術文化勲章コマンドゥールを受章 [fr]

文楽太夫の7世竹本住大夫氏が12月12日、フランス大使公邸で行われた叙勲式で、芸術文化勲章コマンドゥールに叙されました。

竹本住大夫氏は半世紀以上にわたって、文楽のあらゆる役を語り、さまざま感情を表現してきました。若き親王、勇壮な武士、老獪な老人など、人形浄瑠璃の登場人物をその声で語り分け、時に力強く時に歌うように、それぞれの人形に感情と人格を吹き込み、命を与えてきました。

フランスの評論家・思想家ロラン・バルトが、日本についてつづった自著の中で、比類のない経験である文楽鑑賞で感じた印象と喜びを、正確かつ繊細に描いています。「文楽では、人形、人形遣い、語り手の3つのエクリチュールを同時に読み取る。この3つのエクリチュールが渾然一体となって、最も洗練された演劇形態を生み出している」と、バルトは語っています。

竹本住大夫氏は1990年、その文楽の語り手の代表的な存在として重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。また同氏をはじめとする関係者の働きかけにより、文楽は2003年にユネスコによる世界無形文化遺産に登録されました。

竹本住大夫氏は人形浄瑠璃の世界を青少年に知ってもらうよう尽力する一方、この芸能を世界中に紹介する活動に生涯を通じて熱心に取り組んできました。そのおかげでフランスの観衆は、いく度となく文楽を鑑賞する喜びを味わうことができました。今から40年前の1968年、竹本住大夫氏はフランスの俳優ジャン=ルイ・バローによってオデオン座に招聘され、フランスで初めて浄瑠璃を上演しました。次いで1984年にパリのロン・ポワン劇場、1997年にパリ市立劇場で再び公演を行いました。いずれの公演も大成功を収めました。

最終更新日 17/01/2019

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