日動画廊の長谷川智恵子副社長がレジオン・ドヌール勲章オフィシエを受章 [fr]

日動画廊の長谷川智恵子副社長が11月19日、フランス大使公邸で行われた叙勲式で、レジオン・ドヌール勲章オフィシエに叙されました。

長谷川智恵子氏は夫の長谷川徳七氏(日動画廊社長、1998年芸術文化勲章コマンドゥール受章)とともに、フランス美術を印象派から近代、現代美術に至るまで日本に広く紹介し、国内多数の美術館のコレクション形成に貢献したほか、笠間日動美術館(茨城県笠間市)の創立にも尽力しました。日動画廊は日本を代表する画廊の一つで、東京・銀座の本店のほか、名古屋、福岡、軽井沢、パリに支店を展開しています。

長谷川智恵子氏は1994年から2008年まで、日本洋画商協同組合理事長を務めました。同協同組合は1957年、日本の洋画商が初めて設立した団体で、これまで国内外で多数の展覧会を開催しました。なかでも日本洋画商協同組合創立50周年記念「黒田清輝から藤田嗣治まで~パリに学んだ洋画家たち~」展(2007年10月から2008年1月までパリ日本文化会館にて開催)は、20世紀初頭にパリに滞在して洋画を吸収し、極めて独自の世界を築いた日本の画家たちの足跡をフランスで初めて紹介しました。

長谷川氏は美術入門書をはじめ著書も多く、最新刊「瓦礫の果てに紅い花」(2009年刊)は、広島への鎮魂と文化復興を祈りながら世界的名画を蒐集し、日本有数の美術館「ひろしま美術館」を創立した井藤勲雄の生涯をたどる感動の物語です。長谷川氏は1995年から2002年まで多摩美術大学の特別講師も務めました。

最終更新日 17/01/2019

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