平田オリザ氏が芸術文化勲章を受章 [fr]

 劇作家、演出家で内閣官房参与の平田オリザ氏が6月27日、フランス大使公邸で行われた叙勲式で、芸術文化勲章シュヴァリエに叙されました。

JPEG - 134 kb
平田オリザ氏 © Ambassade de France au Japon

 平田氏は1980年代に新しい様式「現代口語演劇」を提唱し、理論化しました。劇作家、演出家、演劇思想家である彼は、1983年に劇団青年団を旗揚げしました。『東京ノート』、『ソウル市民』、『別れの唄』など、数多くの作品が日本はもとより外国でも注目を集めました。以来、フランスをはじめ、韓国、ヨーロッパ、アングロサクソン諸国で国際的な名声を得ました。

 平田氏はフレデリック・フィスバック、ローラン・グットマン、パスカル・ランベール、アルノー・ムニエなど、フランス演劇界の一線で活躍する演劇人たちと定期的に交流を続けています。彼の作品は国立シャイヨー劇場やパリ東劇場といったフランスの一流劇場で年々上演されるようになっています。パスカル・ランベールの協力を得たジェヌヴィリエ劇場をはじめ、フランスの劇場で全編日本語で作品を上演し、客席を満席にしたおそらく唯一の日本人演出家でしょう。その一方で、フランス演劇の日本への紹介にも力を注いでいます。

JPEG - 75.6 kb
平田氏の叔父である大林宣彦監督、平田オリザ氏、フィリップ・フォール駐日フランス大使 © Ambassade de France au Japon

 東日本大震災後、文化界を結集すべくフランスの友人たちの力を借りたのも、ごく自然の成り行きでした。ヨーロッパのアーティストたちに日本でのプロジェクトを維持するように、フランスの『レ・ザンロキュプティブル』誌上で呼びかけ、フランス大使館も同様の呼びかけを各方面で繰り返し行ったことで、文化交流はかつてない力強さで回復しました。これは日本とフランスのアーティストを結ぶ強い絆の表れです。演劇に限れば、2つの大きなイベントが挙げられます。パスカル・ランベールが4月に来日したことと、ふじのくにせかい演劇祭でヴァレリー・ラングが出演する『ヒロシマ・モナムール』が7月に上演されることです。

 平田氏は文化政策に積極的に参加し、日本における文化の地位や芸術教育について考察を深める一方、政治や社会に関する重要な議論における歯に衣着せぬ発言でも知られています。その率直な意見に日本の意思決定者が耳を傾けていることは、鳩山前総理大臣および菅総理大臣の下で内閣官房参与を務めていることでも明らかです。

最終更新日 10/01/2012

このページのトップへ戻る