東京大学の御子柴克彦名誉教授がレジオン・ドヌール勲章を受章 [fr]

 理化学研究所脳科学総合研究センターでシニアチームリーダーを務める東京大学の御子柴克彦名誉教授が12月16日、クリスチャン・マセ駐日フランス大使により、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエに叙されました。

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東京大学の御子柴克彦名誉教授
© Ambassade de France au Japon

 御子柴氏は1969年に慶應義塾大学医学部を卒業、1973年に同大学大学院医学研究科博士課程を修了し、医学博士号を取得しました。同大学で専任講師を2年間務めた後に渡仏。パスツール研究所で1976年から77年まで、ジャン=ピエール・シャンジュー教授の下、運動失調を起こす動物に欠損しているP400というタンパク質の性質を研究しました。帰国後もP400の研究を続け、このタンパク質が身体にとって重要な役割を果たすIP3受容体であることを発見しました。IP3受容体が細胞内でカルシウムイオンを放出することを突き止め、身体の働きを調節するために極めて重要な分子であること、この分子の異常がさまざまな病気を引き起こすこと、さらにヒトの遺伝子異常なども発見しました。

 1982年に慶應義塾大学助教授に就任。1985年に大阪大学蛋白質研究所教授、1992年に理化学研究所主任研究員、東京大学医科学研究所教授に就任しました。理化学研究所での卓越した研究業績によって、神経科学と分子生物学の分野における日本の第一人者となったほか、世界の科学界でも認められ、慶應国際医学賞やメダイユ・デュ・コレージュ・ド・フランス、紫綬褒章、日本学士院賞など、多数の受賞歴があります。現在も理化学研究所脳科学総合研究センターで精力的に研究に取り組んでいます。

 その一方で韓国の国立ソウル大学外国人教授、スウェーデンのカロリンスカ研究所の客員外国人教授にも就き、2011年に同研究所から名誉博士号(医学博士)を授与されました。さらに新技術開発事業団(現独立行政法人科学技術振興機構)プロジェクト代表者や日本学術会議会員など、数多くの職務を歴任。京都賞や日本で最も権威ある科学賞である日本国際賞の選考委員も務めました。2008年には近代生理学の生みの親クロード・ベルナールの『実験医学の原理』を共訳。2011年より日本パスツール協会会長を務め、2012年に36年前の恩師ジャン=ピエール・シャンジュー教授の講演会を東京で開催しました。

レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章する御子柴名誉教授
御子柴名誉教授とマセ駐日フランス大使
金澤一郎博士、御子柴克彦名誉教授、クリスチャン・マセ駐日フランス大使


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最終更新日 29/12/2014

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