建築家の安藤忠雄氏が芸術文化勲章を受章 [fr]

 日本を代表する現代建築家の安藤忠雄氏が12月19日、クリスチャン・マセ駐日フランス大使により、芸術文化勲章の最高位コマンドゥールに叙されました。

JPEG - 252.8 kb
建築家の安藤忠雄氏
© Ambassade de France au Japon

 安藤氏は1941年、大阪市生まれ。独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築建築研究所を設立。1976年以降、大胆な発想の建築を世界中で手掛け、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞(1995年)をはじめ、王立英国建築家協会ロイヤルゴールドメダル(1997年)、アメリカ建築家協会ゴールドメダル(2002年)、国際建築家連合ゴールドメダル(2005年)など、国際的な賞を数多く受賞しました。国内でも多数の受賞歴があり(1993年日本芸術院賞、1996年高松宮殿下記念世界文化賞、2002年京都賞など)、2003年には安藤忠雄建築展「再生-環境と建築」が、建築家自身が設計した兵庫県立美術館で開催されました。フランスでも高い評価を受け、1989年にフランス建築アカデミー賞を受賞したほか、1997年に芸術文化勲章オフィシエ、2005年にレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章しています。

自然、アート、建築の対話

 安藤氏はその卓越した感性、手腕、こだわりで、自然やアートと建築を対話させます。その好例が直島のベネッセハウスミュージアム、李禹煥美術館、地中美術館です。2013年3月に直島にオープンしたANDO MUSEUMでは、古民家の外観を生かしながら、内部にコンクリートの空間を生み、建物を環境と融和させる建築家の謙虚さと一貫した独特の配慮が表れています。安藤氏の設計で生まれ変わり、2013年9月にオープンした秋田県立美術館も最近の代表作で、20世紀初めにパリに居を構えた最初の日本人画家の一人、藤田嗣治(レオナール・フジタ)の作品が数多く収蔵されています。

フランスとの強いつながり

 安藤氏はプロボクサーの道を断念し、建築家を志していたころ、ル・コルビュジエの作品に初めて触れ、強い影響を受けました。1965年にヨーロッパを陸路でめざし、ようやくフランスに到着した数週間前の8月27日にル・コルビュジエは他界していました。本人に会う夢はついえましたが、パリ国際大学都市のスイス館やポワッシーのサヴォワ邸、リヨン郊外のラ・トゥーレット修道院、ロンシャンの礼拝堂、マルセイユのユニテ・ダビタシオンなど、近代建築の巨匠が遺した代表作を訪ね歩きました。初めてフランスを旅してから30年後の1995年、パリのユネスコ本部敷地内に安藤氏設計の『瞑想の空間』が完成しました。2011年には南仏エクス=アン=プロヴァンスのワイナリー、シャトー・ラ・コストにアート・センターを完成させました。

芸術文化勲章コマンドゥールに叙される安藤忠雄氏
これまで手掛けた代表作を紹介する安藤忠雄氏
電通の高嶋達佳会長とマセ駐日フランス大使に祝福される安藤t忠雄氏
安藤忠雄氏とマセ大使夫妻

最終更新日 29/12/2014

このページのトップへ戻る