卵のココット

Les œufs cocotte

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 「ココット(厚手両手鍋)で作る卵料理」と言えば、おおよその見当がつきます。レシピは簡単。内側にバターを塗った小さなココットまたは耐熱容器に生クリーム、塩、コショウを入れて、卵を割り入れます。次に半分程度の高さまで水を入れた大きな深皿にココットを並べ、オーブンで焼きます。

 ベーシックながら美味な一品で、デザートによし、前菜によし……。卵は主菜として数多くのレシピ(半熟卵、スクランブルエッグ、オムレツ)がある上、材料として料理にも製菓にも欠かせない存在で、フランス料理の中でも特別な地位を占めます。

 オーブンから取り出した卵のココットは、とろっとした黄身に浸すムイエット(細長くカットしたパン切れ)を添えて供します。アスパラ、あらみじん切りしたトマト、細切りにしたハムやサーモンなど、いろいろな食材を加えることができます。この基本レシピは一流シェフの手によって、フォアグラやウニ、トリュフ、ソース煮込みの鳥肉などが加えられたアレンジも豊富です。いずれの逸品も中身に合わせて選んだワインと一緒に味わいます。

下準備5分、調理7~9分
6人分

  • 新鮮な卵(大玉)6個
  • 濃厚な生クリーム大さじ6
  • やわらかくしたバター5グラム
  • 塩、挽きたてコショウ
  1. オーブンを160度に予熱します。ココットの内側にバターを塗り、塩、コショウを振ります。各容器に生クリーム大さじ1を入れます。
  2. 卵を1つずつココットに割り入れ、オーブン用の大皿に並べます。大皿の半分程度の高さまで水を入れ、オーブンで約8分焼きます。出来たての熱々をどうぞ。

おすすめの付け合わせ

 バゲットまたはパン・ド・カンパーニュをトーストして、細長くカットしたムイエット。

アレンジ例

 ベジタリアン風(トマトのあらみじん切り大さじ6、アスパラの穂先12本、おろしチーズ大さじ6)、森林風(ベーコン240グラムと炒めたキノコ10個、レッドオニオン1個、赤ワイン大さじ3)、海鮮風(薄くスライスしたスモークサーモン3切れ、アサツキ大さじ6、刻んだディール大さじ6、レモンの皮小さじ1/2)、グルメ風(薄くスライスしたフォアグラ150グラム、オールスパイス6つまみ)など。これらの材料はすべて、卵を割り入れる前にココットに入れます。

おすすめのワイン

 伝統的なバージョンには、ムーラン・ア・ヴァンやジュリエナスのようなフルーティーで口当たりのよいボジョレーの赤、またはアルザスのピノ・グリ。そのほかにも中に入れた食材に合わせてワインを選びます。

最終更新日 15/10/2015

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