2014年フランス市町村議会選挙

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 フランス市町村議会選挙が3月23日と30日の両日曜日に実施されました。この地方選挙は国内3万6,767市町村で市町村議会の全議員を選出することが目的でした。2014年の選挙がこれまでと大きく異なる点は、人口1,000人以上の都市共同体で都市共同体議会議員が初めて直接普通選挙で選出されたことです。

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 「フランス国民は初めて、市町村議会議員と同時に都市共同体議会議員を選ぶことができます。フランスで実施される最初の『都市共同体議会選挙』で、民主主義の観点から長年待ち望まれていた大きな進歩です」

ジャン=マルク・エロー首相

なぜ市町村議会選挙に行くのか?

 投票は公民行為です。フランス国民は地方の代表者を選出することで、政治的意思決定に直接参加するとともに、地元の市町村や都市共同体のために望む将来を決めることができます。というのも、候補者が掲げる公約は日常生活に直接的な影響を及ぼすからです。保育所、高齢者施設、小学校、図書館……。いずれも市町村によって直接運営される生活の場です。市町村議会選挙を通して、身近な民主主義が実行されます。

市町村でだれを選ぶのか?

 市町村議会議員は社会福祉活動、都市計画、住民税、教育など、市町村の諸問題に取り組みます。市町村議会は少なくとも3カ月に1回開催されます。議会は概して一般に公開されます。任期は6年で、議員定数は人口100人未満の市町村が7人、人口30万人以上の市町村が69人など、人口により変動します。例外の3都市はパリ市(163人)、マルセイユ市(101人)、リヨン市(73人)です。

 都市共同体議会議員は、市町村が所属する都市共同体において当該市町村を代表します。この自治体連合は市町村間協力公施設法人(EPCI)の枠内で市町村が結集する一つの協力形態です。一部の業務(家庭ごみ収集、清掃、都市交通、水処理など)あるいは経済開発計画、地域整備計画、都市計画などの策定が協力の対象となります。

だれが投票できるのか?

 全有権者がフランス本土および海外県・海外領土で投票するよう呼びかけられています。投票への参加条件は、第1回投票の前日に成人であること、公民権を有すること、選挙人名簿への登録を2013年12月31日までに済ませていることです。

どのように投票するのか?

 有権者は投票券に記載された投票所に8時から18時まで(大都市では投票時間延長)に、必ず身分証明書を持参して行きます。

 有権者は封筒と投票用紙一式を受け取り、投票ブースで候補者を選択します。身分証明書の確認後、投票用紙を入れた封筒を投票箱に投じ、投票を証明するために選挙人名簿に署名します。

だれが市長を選出するのか?

 市町村長と副市町村長は、選挙終了後に市町村議会議員によって選出されます。選出される市町村長は一般的に当選した名簿の筆頭候補者です。絶対多数で選出される無記名投票で、市町村議会の第1回議会において2回投票制により行われます。第3回投票が行われる場合は相対多数で選出されます。市町村長の役割は大きく分けて2つあります。

  1. 市町村の執行機関であり、予算を管理する
  2. 戸籍、公安、選挙実施、法令告示などの職務のために国の代理人となる

2014年の変更事項

 2013年5月17日付組織法律・通常法律によって、普通選挙制による都市共同体議会議員選挙が導入され、これに伴い市町村議会選挙の投票方法が変更されます。

  • 新しい投票方法

 人口1,000人以上の市町村では、市民が初めて都市共同体議会議員を直接選出します。投票用紙には、市町村議会用名簿(用紙の左側)と都市共同体議会の候補者名簿(用紙の右側)が記載されます。これら2つの名簿は切り離すことはできません。市町村議会議員は従来の多数決制ではなく、固定名簿式の投票で選出されます。いかなる追加、削除、連記も無効票となります。

 人口1,000人未満の市町村では、市町村議会議員は多数決制投票で選出されます。有権者は名簿の候補者を抹消、追加できますが、追加する人物は候補者に限ります。いわゆる混合連記制です。非候補者を記入した場合はその名前のみが無効となり、投票は無効にならず、それ以外の候補者への投票は有効です。一方、都市共同体議会議員は、市町村議会議員選挙の当選者一覧表の上位から順に選出されます。

- 首位、市町村長
- 続いて、副市町村長
- 続いて、市町村議会議員(得票数順、都市共同体議会議員定数に達するまで)

  • 男女同数名簿

 人口1,000人以上の市町村では、男女の候補者が交互に並んだ名簿が導入されます。これまでは人口3,500人以上の都市に適用されていました。

最終更新日 17/01/2019

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