映画監督の河瀬直美氏が芸術文化勲章を受章 [fr]

 映画監督の河瀬直美氏は1月7日 、ティエリー・ダナ駐日フランス大使より芸術文化勲章シュヴァリエを伝達されました。世界で同世代を代表する映画作家の一人に数えられる河瀬氏は、監督人生を通じてフランスとの縁を深めています。

河瀬直美監督とティエリー・ダナ駐日フランス大使
河瀬直美監督とティエリー・ダナ駐日フランス大使
在日フランス大使館
河瀬直美監督
河瀬直美監督
報道陣の質問に答える河瀬直美監督
報道陣の質問に答える河瀬直美監督
在日フランス大使館

 河瀬氏は大阪写真専門学校卒業後、同校で4年間講師を務めながら、実験的な短編ドキュメンタリー映画の制作に乗り出しました。

 河瀬監督とフランスとの縁はコート・ダジュールから、より正確に言えば世界最大の映画祭、カンヌ国際映画祭から始まりました。27歳のときに劇場用長編デビュー作『萌の朱雀』を出品し、日本人初、史上最年少でカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞し、一躍脚光を浴びました。

 この日以来、5作品をカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品し、2007年には『殯の森』で審査員特別賞を受賞しました。2009年には同映画祭の並行部門「監督週間」の黄金の馬車賞を受賞。この賞は作品の卓越した質の高さや大胆な作風、演出および製作における妥協なき姿勢で選ばれた映画監督に授与されます。

 カンヌ国際映画祭のジル・ジャコブ会長とティエリー・フレモー総代表は2013年、河瀬監督に審査委員になるよう依頼、審査員長はスティーヴン・スピルバーグ監督でした。この経験は映画監督として決定的でした。

 最新作『2つ目の宿』は2014年、カンヌ映画祭コンペティション部門に正式出品されたアジアで唯一の作品で、公式上映後に観客から最も感動的な映画と高く評価されました。

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最終更新日 17/01/2019

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